あい言葉は「La La La」

La La La♪〜てな感じで幸せに生きている僕(嫁タイ人、うつ病歴8年)の日記です。ANAスーパーフライヤーズ会員、JALグローバルクラブ会員、One Harmonyロイヤル会員としての旅行記、元気が出ない話、嫁の話、仕事の話などの日常の雑談を、曖昧な記憶を頼りに記述するブログです。

AHP(階層分析手法)を使って京都-関空の行き方を考えた

京都の自宅から関西空港を往復する場合、電車、タクシー、バスなどいくつかの方法があります。でも、どの方法も一長一短があって、ずば抜けてこれがいい!という方法がありません。そこで、AHP(階層分析手法)を使って、どの方法で京都と関空を往復するのがいいのかを考えてみました。一事例だと思って読んでください。

スポンサーリンク
 

 AHPを使えば、一長一短ある複数案から1案を選べる!

詳しい説明は、本とかで読んでほしいですが、AHPとは一長一短のある複数案の中から自分がもっとも満足する案を選択する手法だと思います。

例えば、以下の3つの定食屋さんから、昼ごはんを食べるお店を決めるとき、どのお店にしますか?

  • A店:量が少ない、値段が高い、美味しい、サービスはいい
  • B店:量が多い、値段がとても安い、美味しくない、サービスは悪い
  • C店:量が普通、値段は普通、美味しい、サービスが大変悪い

僕は大食漢なので、量を重視するとB店がいいですが、B店は美味しくないそうなので、ちょっと嫌ですね。でも、A店は量が少なくて値段が高いので避けたいし、C店はサービスが大変悪いというのが気になります。

どこか1店が、量が多くて、安くて、美味しくて、サービスがよいという感じで全項目で圧勝していれば、簡単に決められるのですが、日々の意思決定には、一長一短ある複数案から一つを選ばなければならない場面によく遭遇します。

そこで、AHP(階層分析法)を使うと、もっとも満足できる1つのお店を選ぶことができるのです。

 京都から関空へ行くにも複数の一長一短な交通手段がある

京都の自宅と関西空港を往復する場合、思い浮かぶのは以下の5つの方法です。

  1. 阪急電鉄と南海電鉄を使った場合
    京都市バス(最寄りバス停〜四条大宮)→阪急電鉄(大宮〜天下茶屋)→南海電鉄(天下茶屋〜関西空港)
  2. 阪急電鉄と南海電鉄(特急ラピート)を使った場合
    京都市バス(最寄りバス停〜四条大宮)→阪急電鉄(大宮〜天下茶屋)→南海電鉄(天下茶屋〜関西空港)
  3. JR在来線を使った場合
    京都市バス(最寄りバス停〜京都駅)→JR在来線(京都駅〜関西空港)
  4. JR(関空特急はるか)を使った場合
    京都市バス(最寄りバス停〜京都駅)→関空特急はるか(京都駅〜関西空港)
  5. 空港送迎乗合タクシーを使った場合
    MKスカイゲートシャトルなど(自宅〜関西空港)
  6. エアポートリムジンバスを使った場合
    京都市バス(最寄りバス停〜京都駅)→空港リムジンバス(京都駅〜関西空港)

この5つの方法ですが、費用や時間、乗り換え回数、眠れるかどうかを表で表すと下の表のような感じになります。

f:id:ronbun365:20170711142311j:plain

※時間は、ヤフーの路線検索で出てきた時間を使っています。時間帯によって多少かかる時間が変動しますが、その点は考慮していません。

一番安いのは1の阪急電鉄と南海電鉄を使えばたったの1430円です。でも、乗り換え回数が多い。一番早いのは関空特急はるかと空港送迎乗合タクシーです。一番乗り換え回数が少ないのも4の空港送迎乗合タクシー、でも値段が高い。車内で寝られるのは、3の関空特急はるか、4の空港送迎乗合タクシー、5のエアポートリムジンバスです。この3つの交通手段は乗ってしまえば、関空まで送ってくれますので、寝ることができる交通手段です。

で、どの交通手段が一番僕にあっているかわかりますか?

まぁ、わかるわけないですよね。僕自身わかりません。さすが競合しているだけあります。どれも一長一短があり、どの交通手段を選んでも、そんなに違いはなさそうです。

そこで、AHPを使って、僕がもっとも満足する京都の自宅から関空へ行き方を考えてみましょう。

京都から関空への行き方を事例に階層図を作ろう!

階層図?まぁ、別に作らないくても、いいかとは思います。僕自身、いまいちこの階層図の重要性がわかりません。センスのない図だな〜と思うほどです。でもAHPでは階層図というものを作る必要があります。

階層図は以下のような感じです。

f:id:ronbun365:20170711142353j:plain

目的・目標

目標・目的は、「京都の自宅から関西空港に行く交通手段の選択」することです。

評価基準

そして、今回の交通手段を選ぶ評価基準は以下の4つ。

  • 「金額」:京都の自宅から関空までにかかった金額が安いほどいい。
  • 「時間」:京都の自宅から関空までにかかった時間が短いほどいい。
  • 「乗り換え回数」:京都の自宅から関空までの乗り換え回数が少ないほどいい。
  • 「車内で睡眠できるか」:車内で寝られる環境ほどいい。

この評価基準は人によって変わります。「車内での睡眠」が重要な人もいれば、「乗り物酔いしにくい」ことが重要な人もいますし、自分でこれが重要だ!というのを評価基準にすれば良いです。

あと、個人的には、評価基準は3個から4個が良いかと思います。20個とかあると、後々の作業でかなり大変な部分がありますので。

代替案

そして、最後が、代替案です。代替案は以下の6つです。

  • 阪急電鉄と南海電鉄
  • 阪急電鉄と南海電鉄(ラピート)
  • JR在来線
  • 関空特急はるか
  • 空港送迎乗合タクシー
  • エアポートリムジンバス

代替案もたくさんあると、後々めんどくさい作業が待っているので、3,4個くらいがいいかと思います。

評価基準の重要度を求めよう!

次に、それぞれの評価基準の重要度を求めるという作業があります。

重要度?

重要度とは、僕が、どの評価基準をどのくらい重要視しているのか?ということです。

評価基準は4つ。「金額」「時間」「乗り換え回数」「車内で睡眠」です。

全てをバランスよく重要視しているのであれば簡単なのですが、お金が捨てるほどある金持ちであれば「金額」を重要視はせず、そのほかの事柄を重要視するでしょう。一方で、貧乏学生や格安旅行をこよなく愛するバックパッカーはとにかく安くしたいので「金額」を重要視するでしょう。

AHPでは一対比較と呼ばれる方法を元にその重要度を求めます。

評価基準を一対比較しよう!

一対比較とは、全ての項目を1対1で比較することです。

京都から関空の交通手段を選ぶには、僕の場合4つの評価基準があるので、その4つの評価基準を全て1対1で比較します(総当たり戦みたいな感じです)。

こんな感じです。

  • 「金額」vs「時間」
  • 「金額」vs「乗り換え回数」
  • 「金額」vs「車内で睡眠」
  • 「時間」vs「乗り換え回数」
  • 「時間」vs「車内で睡眠」
  • 「乗り換え回数」vs「車内で睡眠」

アンケートはこんな感じになります。

f:id:ronbun365:20170711142453j:plain

左右にある評価基準のどちらが、どの程度重要かを回答する仕組みです。

例えば、「金額」と「時間」を比較して、「金額」のほうがうんと重要だった場合、上のアンケートの「左の項目がうんと重要」の黄色部分に◯をつけます。

そして、僕の回答がこちら。

f:id:ronbun365:20170711142514j:plain

一対比較行列を作ろう!

 次に、この結果を一対比較行列というものに置き換えます。以下のようなものです。

f:id:ronbun365:20170711142548j:plain

僕の回答の「金額」vs「時間」を見てみると、僕は「左の項目(金額)がうん重要」と答えています。そして、その「左の項目がうんと重要」の下に「7」という数字が記載されています。なので、一対比較行列の黄色部分に「7」と記載します。同様にして空欄に数字を記入するとこんな感じに。

f:id:ronbun365:20170711142601j:plain

灰色部分は、表と裏みたいなことなので、入力不要です。

重要度を計算しよう!

重みは、計算で出すことができますが、紙に書いてできるレベルのものから、エクセルのマクロを使ってやるものまで色々な方法があるようです。

ここでは、AHPの重要度の計算(固有値の計算ソフトウエア)というWebページを利用しました。このWebページに一対比較行列の数値を入力すれば勝手に計算してくれるというすごい仕組みです。手順は以下の2手順だけ。

  1. 今回は4つの評価基準がありますので、一対比較行列の行数・列数は「4」と入力してください。すると、4列4行の一対比較行列が出てきますので、上の自分が作った一対比較行列の値を入力してください。
  2. 入力し終わったら、「重要度の計算」をクリックで終了です(ここの部分の計算方法が知りたい方は、本とか買って勉強してください。)。

すると以下の結果が表示されます。

  1. 最大固有値=4.14845
  2. CI=0.0494832
  3. 重要度(固有ベクトル)

さらに、重要度として以下の4つの数値が表示されます。

  • 0.586493
  • 0.0517073
  • 0.133064
  • 0.228736

結果の見方。整合度とは?

  • 最大固有値
    知りません。ごめんなさい。これが何を意味しているのやら・・・
  • CI
    整合度と言います。矛盾回答がないかを調べてくれる指標です。例えば一対比較において、A>B, B>Cと回答したのであれば、AとCの関係はA>Cであるべきですが、ここでA=CとかA<Cとか回答した場合、CI値が高くなります。目安は0.1以下だそうです。0.1を超えている人は、再度、回答をやり直してください。
  • 重要度(固有ベクトル)
    重み、重要度です。数値は上から「金額」「時間」「乗り換え回数」「車内での睡眠」の重みを表します。

つまり、重要度は以下のようになります。

  • 金額:0.586493
  • 時間:0.0517073
  • 乗り換え回数:0.133064
  • 車内での睡眠:0.228736

この数値を全部足すと1になります。なので、100%のうち、金額を58.6%重視し、時間は5%くらいしか重視されない、乗り換え回数は13.4%ほどの重視で、車内での睡眠も22.8%くらい重視されるということです。

僕の場合、やっぱり金額重視なんですね。

一対比較はめんどくさいな〜と思ったら

でも、一対比較ってめんどくさいですよね。だから、そんなに重要じゃないことを決める場合とか、アカデミックな研究ではない場合とかは、一対比較はしなくてもいいかなと思います。

どの評価基準を重要視するかを、重要と思う程度に応じて100%を配分するとかでもいいかと思います。

例えば、

「僕は、お金がないから、お金は結構重要なので、50%くらい重視するかな。で、時間はどうでもいいので、15%くらいの重要度。荷物が重いので乗り換え回数は少ないほうがいいから、乗り換え回数もまぁまぁ重視したい。だから30%くらい。「車内で睡眠」は寝られたらそれはそれでいいけど、寝られなくても我慢できるので重要度は5%かな。」

みたいな感じです。これでもそれぞれの重要度が出てきます。

  • 「金額」:0.5
  • 「時間」:0.15
  • 「乗り換え回数」:0.3
  • 「車内で睡眠できるか」:0.05

正しいやり方かどうかは知りませんが、 この方法だと簡単です。

評価基準ごとに代替案の評価値を計算しよう!

これまでで50%ほどの作業が終了です。あと、50%。まだまだ続きます。

次に行うのが、評価基準ごとに代替案を一対比較するという作業です。

金額に関して代替案の一対比較!

具体的に言うと、まず「金額」に関して代替案を一対比較をします。

  • 阪急電鉄と南海電鉄の金額
  • 阪急電鉄と南海電鉄(ラピート)の金額
  • JR在来線の金額
  • 関空特急はるかの金額
  • 空港送迎乗合タクシーの金額
  • エアポートリムジンバスの金額

以上の6つの代替案の「金額」同士の総当たり戦を行います。

こんなアンケートを作ってください。代替案が6つもあるので、15回も一対比較を行う必要があります。

f:id:ronbun365:20170711142617j:plain

今回は重要度ではなく、どちらがどれくらいよいかを答える形になります。

例えば、1行目だと「阪急電鉄と南海電鉄:1430円」と「阪急電鉄と南海電鉄(ラピート:2310円)」だとどちらがどれだけよいか答えます。

<「阪急電鉄と南海電鉄:1430円」の方が900円くらい安いと言うことで、「阪急電鉄と南海電鉄:1430円」の方がかなりよいと思ったなら、アンケートの「左の項目がかなりよい」の黄色部分に◯をしましょう。

そして、僕の回答は以下のようになりました。

f:id:ronbun365:20170711142640j:plain

一対比較行列を作ろう!

次に一対比較行列を作ります。このあたりは、以前作った一対比較行列と同じ作り方です。

一対比較行列は以下のようなものになります。

f:id:ronbun365:20170711142657j:plain

僕の回答の「阪急電鉄と南海電鉄: 1430円」と「阪急電鉄と南海電鉄(ラピート): 2310円」との比較では、「左の項目(「阪急電鉄と南海電鉄: 1430円」)がかなりよい」と回答しています。そして、「左の項目がかなりよい」の下には「5」と言う数字があるので、上の一対比較行列には「5」と言う数字を書いてください。同様に、空欄を埋めていくことこんな感じになります。

f:id:ronbun365:20170711142708j:plain

重みの算出と同じ手順で評価値を求める

先ほど評価基準に対する重みを計算する際に使用した、AHPの重要度の計算(固有値の計算ソフトウエア)というWebページを利用して、今度は評価値を求めます。とは言っても、手順は同じく2手順しかありません。

  1. 今回は6つの代替案があるので、一対比較行列の行数・列数は「6」と入力します。そうすれば、6列6行の一対比較行列が出てきますので、上の自分が作った一対比較行列の値を入力してください。
  2. 入力し終わったら、「重要度の計算」をクリックで終了。

すると以下の結果が表示されます。

  1. CI=0.129109
  2. 重要度(固有ベクトル)
    ・0.472226
    ・0.142219
    ・0.234813
    ・0.0445995
    ・0.0221911
    ・0.0839513

今回はCI値が0.1を超えてしまいましたが、0.15以下ならOKと言う話もあるらしいので、今回はこれでOKということにして進めます。

ところで、この算出された6つの数字はなんなのかと言いますと、金額に関するそれぞれの代替案の評価値になります。

  • 阪急電鉄と南海電鉄の金額の評価値:0.472226
  • 阪急電鉄と南海電鉄(ラピート)の金額の評価値:0.142219
  • JR在来線の金額の評価値:0.234813
  • 関空特急はるかの金額の評価値:0.0445995
  • 空港送迎乗合タクシーの金額の評価値:0.0221911
  • エアポートリムジンバスの金額の評価値:0.0839513

そして、評価値ってなに?ですが、上述した評価値は、それぞれの代替案の金額に関しての得点になります。

だから、一番金額が安い交通手段であった「阪急電鉄と南海電鉄の金額」の評価値が一番高い0.47なのに対して、一番金額が高い「空港送迎乗合タクシーの金額」の評価値が一番低くなっています。

時間、乗り換え回数、車内での睡眠に関しても代替案ごとの評価値を算出せよ!

金額に関するそれぞれの代替案の評価値を求めたのと同様の方法で、時間、乗り換え回数、車内での睡眠に関しても代替案ごとの評価値を求めてください。

ここで、それを記述すると1万字を超えて誰も読まなくなるので、省略します。

総合評価値を計算。いよいよ一番僕が満足する交通手段を発表!

こうして、評価基準の重み、評価基準ごとの代替案の評価値を求めましたので、いよいよ最後の計算、総合評価値の計算が待っています。

評価基準の重み、評価基準ごとの代替案の評価値は表で表すと以下のような感じです。 

f:id:ronbun365:20170711142733j:plain

総合評価値の計算方法

計算はいたって簡単です。電卓でできます。でも、エクセルが一番簡単かなと。

例えば、「阪急電鉄と南海電鉄」の総合評価値を計算する式はこんな感じです。

「阪急電鉄と南海電鉄」の総合評価値=「金額の重み」×「阪急電鉄と南海電鉄の金額の評価値」+「時間の重み」×「阪急電鉄と南海電鉄の時間の評価値」+「乗り換え回数の重み」×「阪急電鉄と南海電鉄の乗り換え回数の評価値」+「車内での睡眠の重み」×「阪急電鉄と南海電鉄の車内での重みの評価値」

ということで、全ての代替案の総合評価値を計算してみました。

結果は!!

  • 阪急電鉄と南海電鉄の総合評価値:0.2946
  • 阪急電鉄と南海電鉄(ラピート)の総合評価値:0.1091
  • JR在来線の総合評価値:0.1604
  • 関空特急はるかの総合評価値:0.1106
  • 空港送迎乗合タクシーの総合評価値:0.1979
  • エアポートリムジンバスの総合評価値:0.1272

なんと、阪急電鉄と南海電鉄を利用する、京都市バス(最寄りバス停〜四条大宮)→阪急電鉄(大宮〜天下茶屋)→南海電鉄(天下茶屋〜関西空港)という方法がもっとも総合評価値が高く、僕の満足度の高い交通手段であることがわかりました。

実は、この方法を一番よく利用していますので、今までもこれからもこの方法を使おうと思います。

まとめ

というわけで、普段よく使っていた阪急電車と南海電車を使う方法がもっとも総合評価値が高くて、僕にオススメな関空への行き方ということがわかりました。

でも、これはあくまでも今の僕にオススメというだけで、今後は僕の好き嫌いも変わるかもしれませんし、「このルート飽きてきたなぁ〜。新鮮さがほしい」とかになれば、「新鮮さ」という評価基準が追加されるかもしれません。

さらに、大阪駅周辺の鉄道ネットワークは大きく変化していて、関空へのアクセスも近い将来変わるらしいので、代替案が減ったり、増えたりするかもしれません。

それから、AHP自体にも欠点があると言われていることも忘れてはいけません。あと、僕自身がこのブログで間違ったことを言っている可能性もあるかもしれない・・・

そうであったとしても、いつも心のどこかで、どの交通手段が一番いいのか引っかかっていましたが、AHPというアカデミックな手法を使って答えを導き出したので、今日やっとスッキリできました。

参考にしたWebページ

今回の記事を作成にあたって、以下のWebページに大変お世話になりました。個人的に長年気になっていた京都の自宅から関空への交通手段に関して、やっと自分なりの答えを得ることができました。Webページを作成された方々へ感謝を表します。

おしまい

スポンサーリンク
 
スポンサーリンク