航空会社のマイレージステータス会員を目指しマイレージを稼ぐためだけに飛行機に乗ることを、総じて飛行機修行とかマイレージ修行と呼びます。
ANAならプラチナ会員やダイヤモンド会員を目指して修行したり、SFCと呼ばれるクレジットカード会員を目指して修行をしたりします。
ステータス会員になるためだけに修行をするほどなので、ステータス会員はすごいメリットが受けられるますので、一般客とは大きく違う扱いをされるため昔の僕は憧れの眼差しでステータス見ていたものです。
このブログを読んでいる方の中にも、「航空会社ステータス会員はすげぇなぁ!憧れるわぁ〜」と思っている人もいるでしょう。
でも、それはちょっと違うんですよね。僕がANAプラチナ会員になった前後で変わったマイレージステータス会員の印象をちょこっとだけ話します。
- この記事の疑問
- 航空会社の上級会員はすごいのか?
- 答え
- 上級会員になって思ったけど、SFCやJGCはそんなにすごくないよ。ダイヤのように毎年たくさん乗ってる人はすごいと思うよ。
SFC修行?それ美味しいの?
ANAの場合、ANAマイレージクラブ(AMC)という制度があり、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドという会員種別があります。どんな違いがあるかというと、以下のようになっています。
- AMC非会員:荷物
- AMC会員:人
- ブロンズ会員:お客さん
- ——–超えられない壁———
- プラチナ会員:お客様
- ダイヤモンド:真のお客様
これは、僕がステータス会員に憧れてマイレージを必死に稼ぐ前に想像していた会員ごとイメージです。
そして、AMCプラチナ会員になるとこんなサービスが受けられます。
- チェックイン時に優先レーンが使えるので、エコノミーレーンを見ながら「下々のものは苦労が多いのう」と思える。行列に並ばなくていい。
- 手荷物検査も優先レーンがあるので、これまた行列に並ばなくていい。
- 預け荷物に優先タグを付けてもらえるので、到着空港ですぐに荷物を受け取れる。
- 出国審査も優先レーンがある可能性も。
- ANAラウンジが使えるので、ただで飲み食いできる。SNSで友達に自慢できる。ゆっくり休める。
- 優先搭乗できるので、優越感に浸れる。座席近くの頭上収納棚を確保できる。
そういう仕組みがあることを知った僕は、「いつかなるぞ!」と空港で優先搭乗をする方達を尊敬の眼差しで見ていたものです。また、僕がAMCに入会して初めて飛行機に乗った時「僕は人として飛行機に乗ったぞ!」と感動したものです。
ANAプラチナになると、SFCと呼ばれる会員になる権利を得ます。SFC会員はほぼ永久的にANAプラチナと同じ優先特典を受けられるため大人気で、多くの人がSFCを取るためにANAプラチナを目指すSFC修行をしています。
- SFCとはSuper Flyers Cardというクレジットカードやそのカード会員を指します。
- SFCを発行できるのはプラチナ会員以上の方だけ。
- SFCを持っている限りほぼプラチナ会員と同等のサービスを受けられます。
- そうだ!SFCを持とう!
- そのためにはANAプラチナ会員になろう!
- ANAプラチナ会員になるために飛行機にいっぱい乗ろう。
はい!これをSFC修行と呼びます。ANAプラチナ会員になってSFCを発行するためだけに飛行機に乗るのです。
なので、SFC会員を含めたAMCの会員種別イメージはこちらになります(あくまで、僕がSFCを取得する前に思っていたイメージです)。
- AMC非会員:荷物
- AMC会員:人
- ブロンズ会員:お客さん
- ——–超えられない壁———
- SFC会員:お客様
- プラチナ会員:お客様
- ダイヤモンド:真のお客様
ANAプラチナになりたい!どれだけ乗ればいいの?
と思うのは普通です。自分に自信のない男だったらステータスとか、カードとか、称号とか、勲章とか、大好きです。
では、どれくらい飛行機に乗ればいいのかというと毎年1月から12月に50000プレミアムポイント分飛行機に乗ればプラチナ会員になれます。プレミアムポイントは通称ppと呼ばれています。ANAでは登場したマイレージ距離ではなく、このppによって会員種別が判定されます。
勘違いしている人は多いのですが、カードで貯めたマイルやフライトでもらったボーナスマイルなどを含めた合計がたくさんあればプラチナ、ダイヤモンドになれるわけではありません。50,000pp必要で、ppは絶対に飛行機に乗らなければ獲得できません。そしてANA便かスターアライアンス便に乗らなきゃ貯まりません。さらに言うと半分の25,000pp以上はANA便である必要があります。
では、どれくらい飛行機に乗る必要があるのでしょう?関西に住む僕が妻の母国タイに行った場合で考えて見ましょう。
ANAで関西からバンコクのルートはこうです。
- 伊丹-羽田 or 成田
- 羽田 or 成田-バンコク
- バンコク-羽田 or 成田
- 羽田 or 成田-伊丹
ANAは東京を経由しないとバンコクに行けません。バンコクに限らず、ANAは東京に行かなきゃほとんどの海外に行けません。そして、それぞれのフライトで貯まるppは!
- 伊丹-羽田 or 成田:560pp
- 羽田 or 成田-バンコク:2151pp
- バンコク-羽田 or 成田:2151pp
- 羽田 or 成田-伊丹:560pp
合計は5422ppです。50000ppを稼ぐには、9.2回日本とバンコクを往復する必要があります。だいたい40日に1回日本とバンコクを往復する必要があると言うことです。
費用は時期や混雑状況で様々なので、なんとも言えませんが普通にしていたら総額50万円くらいはかかるでしょう。色々な人がより安くでSFCを取得する方法を編み出しているので、それらを参考にすることをオススメしますが、入会金が50万円もするクレジットカードだと思って良いでしょう。
僕のANAプラチナへの道
僕は2015年にANAプラチナ会員になり、SFCを無事取得しました。
- シンガポールに出張で行きました。
- クアラルンプールに観光に行きました。
- インドネシアに出張で行きました。
- 学会でパリに行きました。
- 学会でシンガポールに行きました。
しかし、これでも50000ppには程遠く、13000ppくらい足りない状況でした。
なので、以下を追加で行いました。いわゆるSFC修行です。
- 関空-那覇をプレミアムクラス(株主優待)で往復しました。
- 関空-那覇をプレミアムクラス(プレミアム旅割28)で往復しました。
- 関空-那覇をプレミアムクラス(プレミアム旅割28)で往復しました。
そして、なんとかANAプラチナ会員になり、SFCを取得しました。僕出張や観光が比較的多く、また今ほど沖縄線の予約争奪戦もなく、SFC取得に恵まれた環境で取得することができました。
SFCを取得して今感じていること
そして、SFC取得後に感じた違和感があります。
僕がマイレージを稼ぐ前に想像していた会員ごとイメージがこちらでした(おさらいです)。
- AMC非会員:荷物
- AMC会員:人
- ブロンズ会員:お客さん
- ——–超えられない壁———
- SFC会員:お客様
- プラチナ会員:お客様
- ダイヤモンド:真のお客様
AMCプラチナ会員になって、SFCを取得して飛行機利用度は高まり、大阪-東京間の移動は必ず飛行機で移動、帰郷するときの大阪-福岡間も必ず飛行機です。それくらいに飛行機を利用しています。ですが、これらの路線を利用するとき、いつもこんなことを思うのです。

めっちゃダイヤモンド会員多くない?
いやいやプラチナとかSFCとか腐るほどいるじゃん!
僕の会員イメージは間違ってないか?
そして、修正された今のイメージがこちらです。
- AMC非会員:荷物
- AMC会員:荷物
- ブロンズ会員:人間
- SFC会員:人間
- プラチナ会員:お客様
- ——–超えられない壁———
- ダイヤモンド:真のお客様
大阪-東京路線は人が多いですから、基本的には搭乗者は荷物だと思います(該当者の方ごめんなさい。いい例えがないので荷物と書いているだけです。人権無視とかではありません)。
SFC会員なんてやっと人間として認められると言うだけです。SFCを解約すれば荷物へ転落です。いや、AMC非会員やAMC会員の方がより大切な気さえします。人間は放っておいてもなんとか自分で対処できます。でも荷物は紛失されたり傷ついたり中のものが壊れたりと大変な注意が必要です。
つまり、要するに、まとめると!
僕は、SFCを取ればめっちゃお偉いさんになれると思っていました。しかし、実際にはそうではなく、もっと上のステータス会員が存在しているので偉くはなれません。そして、最上級会員のダイヤモンド会員にしても、偉いわけではなく利用頻度が高いだけです。
さらに、飛行機に乗るのが初めてで慣れない乗客の方もいるわけです。航空会社はスムーズな運行のためにそうした上客への配慮や対応がより大切なわけです。飛行機慣れしたSFC会員なんてものは放っておいてもなんとかなります。なのでSFC会員が、常にお客様として扱われるわけではありません。
飛行機に乗り慣れない人こそ大切に扱われるので、荷物というより真のお客様です。
言いたいことがうまく書けてないですが・・・という感じです。
おしまい。