通称デルタアメックスゴールドと呼ばれるカードがあります。正式名称は、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード! と長い名前ですが、このカードを取得するだけで、デルタ航空の上級会員ゴールドメダリオンが付与され、スカイチームではエリートプラス会員として様々なサービスを受けられます。
航空会社のラウンジを利用できるというのもその特典の1つですが、ゴールドメダリオンとしてスカイチーム系航空会社のラウンジを訪問した際に体験した3つの変なことについて紹介します。
- この記事の疑問
デルタゴールドメダリオンとして、どんな変な出来事に遭遇したのか? - 結論
海外の国内区間ではルール運用があいまいなので、ラウンジに入れたり入れなかったり、現地スタッフの裁量次第。
デルタアメックスゴールドを持つだけで航空会社上級会員になれる!
「クレジットカードを持つだけで上級会員になれるの?」と思うかもしれませんが、答えは「上級会員になれます!」です。
デルタ航空ゴールドメダリオンになれる!
デルタアメックスゴールドと呼ばれるクレジットカードの特徴は何と言っても、保有するだけでデルタ航空のゴールドメダリオンとして扱われ、デルタ航空ではゴールドメダリオンとして様々な上級会員優先サービスを受けることができることです。
このカードは僕がアメックスで初めて作ったカードでもあり、届いた直後はいつまでも見つめるくらいにデザインがかっこよくで嬉しかったものです。
スカイチームエリートプラス会員としての特典も受けられる!
デルタ航空の所属するスカイチームには中級会員のエリート会員と上級会員のエリートプラス会員の二つの会員種別があるのですが、デルタ航空ゴールドメダリオン会員はスカイチームエリートプラスという上級会員としてスカイチーム利用時に様々な優先サービスを受けることができます。
- チェックインのとき優先レーンが使用できる
- スカイチーム系航空会社ラウンジが使用できる
- 優先搭乗ができる
- 預け荷物にプライオリティタグをつけてもらえるので、空港で早く荷物を受け取れる
普通ですと優先サービスを受けるには、映画マイレージマイライフのジョージクルーニーみたいに飛行機にいっぱい乗った人だけが受けられるサービスなのですが、日本ではデルタアメックスゴールドを持つだけでなれるという魔法のカードです。
ラウンジで体験した3つの変なこと
今日は、そんな魔法のカード、デルタアメックスのおかげでデルタ航空ゴールドメダリオンなり、スカイチーム航空会社で旅をした際に僕が出会ったラウンジでの奇妙な体験3つを紹介します(全て、スカイチームメンバーのガルーダインドネシア航空を利用した時の話です)。
1. 黒いカードでないとラウンジが利用できない?
僕は出張で何度もインドネシアに行ったことがあるのですが、ガルーダインドネシア航空をよく使っていました。そして、ガルーダインドネシア航空はスカイチームの一員です。
一つ目の話は、2015年の11月ごろの話です。とあるインドネシアの地方都市に出張に出かけ、その帰りのことでした。
チェックインをしていた僕は、念のためラウンジインビテーションをもらっておこうと思い、チェックインカウンターのスタッフに「ラウンジインビテーション2名分頂けませんか?」とたずねました。
連れがいるときは1人でラウンジ!とはいかないものですが、スカイチームエリートプラスなら本人+同伴者1名がラウンジへ入れます。このとき僕は連れが1名いたので、とても便利な仕組みです。
ところが、スタッフは、カウンター横に置かれていたカード一覧を指差しながら「この金色のカードでは本人しか入れない。連れも入るならこの黒いカードが必要だ」と言われました。
スタッフの言う金色のカード
指差された先にあった金色のカードがこちら。
(画像元:https://garudamiles.com/assets/GFFwebaboutgffregular-card32-rev-Gold.jpg)
これはガルーダインドネシア航空のマイレージ制度ガルーダマイルズのゴールドカードです。ガルーダマイルズゴールド会員はスカイチームではエリート会員という中級会員です。小さくて見えにくいですが、右上のスカイチームのロゴの下にELITEと記載されています。
スタッフによると、このカードでは本人のみがガルーダインドネシア航空のラウンジに入れるとのこと。
スタッフの言う黒色のカード
指差された先にあった黒色のカードがこちら。
(画像元:https://garudamiles.com/assets/GFFwebaboutgffregular-card4_2.jpg)
ガルーダマイルズのプラチナカードです。ガルーダマイルズプラチナ会員はスカイチームではエリートプラス会員という上級会員です。右上のスカイチームのロゴの下にELITE PLUSと記載されています。
スタッフによるとこのカードでは本人ともう一人が一緒にラウンジに入れるとのこと。
僕の持っている金色のカード
僕が持っていた金色のカードがこれです。
デルタ航空のスカイマイルゴールドカードです。スカイマイルのゴールド会員はスカイチームではエリートプラス会員という上級会員です。でも、スタッフによると、このカードは金色なので本人しかラウンジには入れないとのこと。
特別に入室できたけど、本来は普通に入室できるはずなのに
あれ?おかしいぞ?僕の認識とスタッフの認識を表にするとこんな感じです。
想定外の事態+少しコミュ障+つたない英語力しかない僕は、もうパニックです。自分から招いたことなんですけどね。パニックだったので約20秒くらいかけて、いろいろな可能性を考えました。
- デルタゴールドメダリオン=スカイチームエリートプラス
- スカイチームエリートプラス会員は本人+1名がラウンジを利用できる
- このお姉さんが指さしてるカード一覧とその金色のカードはなんだ?ガルーダマイルズと書いてある
- 僕はデルタ航空のスカイマイルズなんだけど・・・
- もしかしてガルーダマイルズの金色のカードはエリート会員?
- で、もしかしてガルーダマイルズの黒のカードはエリートプラス会員?
- だとすると、僕の金色(デルタゴールド)のカードをガルーダマイルズの金色のカードと勘違いされている?
- もしくは、このスタッフさんは、金色のカードは全てエリート会員、黒色のカードは全てエリートプラス会員だと勘違いしている?
でも、相手はプロですから、そんな簡単に勘違いや間違えをしでかすとは思えません。そして、こういうとき英語は全然出てきません。目的語が先に出てくるので、英語の文法がめちゃくちゃで、一呼吸おいてから話せばいいのに、ただただカード一覧と僕の金色のカード(デルタゴールド)を何度も何度も見比べるだけでした。
そして「言いたいことも言えないこんな空港じゃ♪〜(ポイズン!)」とあきらめかけました。 どうせ国内線ラウンジだし、大したことはないので諦めよう!
と思ったとき、隣にいた別のスタッフ(上司っぽい)の方が「仕方がないな。今回は特別よ!」とラウンジインビテーションを渡してくれました。
僕が、カード一覧と金色のカード(デルタゴールド)を見比べている最中に何が起こったのかは知りませんが、ミッションはクリアです。
でも、僕は間違っていないし、特別扱いされなくても、ちゃんとスカイチームのルールに書かれてあるサービスを受けたのだと思います。それでも「今回は特別よ!」と言われて「とくべつ」という魔法のおかげなのか、悪い思いはしませんでした。空港のスタッフってこういうところがすごいなと思います。
でも、本来は特別でもなんでもありません。僕は入室要件を満たしているので、普通に入室できるはずです。海外の空港だとこうした日本では考えられない小トラブルによく出くわします。
(そのときラウンジで撮影した搭乗券。ラウンジ行ったんだったらラウンジの写真載せろよと思うでしょうが、この搭乗券しかありません。ちゃんと搭乗券中央にELITE PLUSと記載されています。なので、インビテーションをもらわずに、直接ラウンジに行った方がゴタゴタに会わなかったかもしれません。)
2. 海外の国内線ではスカイチーム系のラウンジは利用できない?
2015年に入って、今度はANAマイルを貯めるようになりました。なので、ANAかスターアライアンス便ばかりに乗るようになったわけですが、インドネシア国内で移動が必要な場合はガルーダインドネシアを使うしかありません。
国際線と国内線を別々に手配
そのときは、バリとジョグジャカルタに用事があったので以下のような旅程になりました。
- 関空-シンガポール(シンガポール航空)
- シンガポール-バリ(シンガポール航空)
- バリ-ジョグジャカルタ(ガルーダインドネシア)
- ジョグジャカルタ-バリ(ガルーダインドネシア)
- バリ-シンガポール(シンガポール航空)
- シンガポール-関空(シンガポール航空)
関空-シンガポール-バリの往復をシンガポール航空のホームページより購入、バリ-ジョグジャカルタ間は知り合いのJTBの人にお願いしてガルーダインドネシア航空を手配しました。つまり、このシンガポール航空とガルーダインドネシア航空のフライトは別々の手配です。
ラウンジに入室できず・・・
シンガポール航空を使ってバリに朝8時ごろに到着、バリからジョグジャカルタへのガルーダインドネシア航空は14時ごろの便だったので長い時間待ちました。僕はデルタ航空のゴールドメダリオンなのでガルーダインドネシアではエリートプラス会員として扱われますから、バリの国内線ラウンジでも時間を潰そうと思いガルーダラウンジへ。
すると、受付スタッフに「国際線は何を利用しましたか?」と尋ねられ、「えっ?シンガポール航空だけど?」と答えると、国際線もスカイチームメンバーを利用していないと国内線ガルーダラウンジは利用できないと言われました。
「いやいや、国際線は関係ないじゃん。シンガポール航空に乗ってバリに来たけど、バリからの国内線は別もの。別々に購入したんです。バリに住んでたらどうするの?バリに住んでいるデルタゴールド会員は国内線のガルーダラウンジ使えないの?」と聞いたのですが、興味なさそうに無気力な「No」という返事だけ言われました。
「ああ、そういうルールがあるんだ、知らなかった。ありがとう。」と言って仕方なく普通の待ち合いスペースで時間をつぶしました。
たぶんなのですが、例えばANAで成田からジャカルタを経由してジョグジャカルタに行く場合、たとえスカイチームエリートプラスでもジャカルタでラウンジは使えないと思います。なぜなら、インドネシア国内線もANA便として扱われるからだと思います(規約とか読んでいないので勘です。)なので、その場合は、インドネシア国内のガルーダラウンジを使えないことはわかります。
でも、今回の僕は国際線と国内線を全くもって別々に発券しているので、乗り継ぎ割引みたいなものも適用されずガルーダ国内線の値段は結構高かったのにラウンジを使用できないなんて・・・今回の件はすごく納得がいきませんでした。
(このときの搭乗券にもSKY PRIORTYと記載されてるし、ELITE PLUSと記載されています。やっぱりラウンジ使えたんだろうなと思うのですが・・・)
(バリの空港名はングラライ空港です。他にもングラライ大学とかもあるので、しりとりで最後に「ん」がついても続けることができます。フラッグキャリアのガルーダインドネシア航空がたくさんいました。)
3. カードのデザインが違うからラウンジが利用できない?
次の話は、日本-ジャカルタをANAで、ジャカルタからの国内線はガルーダインドネシアを利用したときの話です。日本-ジャカルタ-ジョグジャカルタの全てをANAから予約しました。運行会社は日本-ジャカルタ間はANA、ジャカルタ-バリ間はガルーダインドネシアで、マイルは全てANAに付けていました。
ラウンジ受付スタッフによるとカードリストに僕のカードがない
ジャカルタのガルーダラウンジを使おうと思ったのですが、マイルをデルタに付けていないことや、前回の滞在の際に国際線もスカイチームじゃないとラウンジは使えないとか言われたので、今回も無理かな?と思ったら、スタッフさんはカードリスト(ざっと見た感じ50枚くらい掲載されていた)を見て、30秒ほど沈黙の後「このカードはカードリストにないので、入れません」と言われました。
「?」と思って、そのカードリストを見ると、リストに掲載されているデルタ航空のカードが僕の持っているカードと若干違うのです。全体的には似た雰囲気のデザインなのですが、GOLD MEDALLIONの位置やらフォントが違います。僕が持っていたカードはこれ。
スタッフが見ていたカードリストに掲載されていたのがこちら。
要するに新しいカードが発行されていたわけですが、デルタ航空は希望者にしかカードを送付していなかったので、僕は新しいカードを持っていなかったわけです。
その時は、のどカラカラでジュースが飲みたくて仕方なかったので、「いやいや、これこれ、デルタゴールドメダリオンでしょ?」と指差して言うと、喉の渇きが伝わったのか「ああ、これ同じなの?OK」と言われて入室できました。
それにしても、そのスタッフの方が持っていたカードリストには50枚くらいのカードが掲載されていて、利用者が来るたびに毎回毎回、どのマイレージカードかを探し出すのは大変だろうなと思いました。
国際線も国内線もANA便名だったけ何も言われなかった
あと、そのときカードと一緒に提示した搭乗券にはANAロゴが書かれていたのに、それについては何も言われませんでした。カードリストからカードを探し出すのに時間がかかり申し訳ないと思い、厳しくチェックしなかったのかもしれません。
(ブレブレの写真ですが、インドネシア国内線も、ANAのロゴの入った搭乗券です。でも、何も言われませんでした。一応GA0216便なので運行会社はガルーダです。)
(スーパー手ぶれ機能を搭載した手で撮影したので、もう何やらわかりませんが、利用したガルーダラウンジです。)
ゴールドメダリオンを1年間体験した感想
このような経験は、フライヤートークやミクシィとかを見ていると、同じような経験をした人がたくさんいるようです。なので、空港の人が間違っていたのか、それとも僕が間違っていたのかわかりません。基本的にはスタッフの方の意見に従いましょう。
ゴールドメダリオンになったり、他社で上級会員になったりしたことで感じてることは、昔は航空会社上級会員ってすごいのかと思っていたが、今はそうでもないのかなということです。
優先チェックイン、これは便利だと思います。航空会社によっては人がめっちゃ並んでいるので。
優先タグ、これも助かります。とはいっても10分くらい荷物が早く出てくるだけの差なので、空港でやらなきゃいけないことがある場合は、この10分は役に立ちますが、特にやることがない場合は、10分早くホテルにチェックインできるだけです。
ラウンジってすごいんだろうなと思っていたけれど、実際にはあまり大したこともない気がします。仕事をするときに役立ちます。喉からからなときも役立ちます。でも、せいぜい1時間くらいしか滞在することはない場所です。
優先搭乗。スーツケース機内持ち込み派なので便利です。でも、以前は恥ずかしいのでできませんでした。未だに感じることとしては、優先搭乗したのに、ビジネスでもファーストでもないというのは恥ずかしい気がします。やっぱり優先搭乗はファーストやビジネス用だと思います。
その他のサービスは差がないです。それから、デルタ航空は、ゴールドメダリオン以下の人にはマイレージカードを送付していません。どうしてもカードが欲しい人は、WEBにあるカードを印刷して持ち歩くことになります。
(こういうカードです。アプリがあるのでそれで十分かと思います。)
おしまい。
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