
今度、京都観光へ行くので、久しぶりに市バスを初めて利用します。
でも、一日券の使い方が思い出せなくて・・・。どこで買えるんだったか?とか、乗るときに何をするんだっけ?とか。
観光客の方には、このように京都市営バスや一日券に関してわからないことがあるはずです。
お任せください!
この記事を読めば、誰でも一日券で京都観光を楽しめるようになります。
だって、僕は京都に10年以上住んでいて、市バスはほぼ毎日使います。市バスや一日券の使い方で困っている観光客もよく見てきましたので、押さえるべきポイントを知っています。
この記事では、バス一日券を使う際のメリットや気をつけたいことを6つ紹介します。
この記事を読めば、あなたは京都市営バスを不安なく利用できるようになります。
市バスは京都に点在する観光スポットを網羅しているから便利
京都には至る所に観光スポットが存在します。例えば、京都観光スポットトップ10を見てみると・・・
- 1位:清水寺(東山区)
- 2位:金閣寺(北区)
- 3位:二条城(中京区)
- 4位:祇園(東山区)
- 5位:稲荷伏見大社(伏見区)
- 6位:京都駅周辺(下京区)
- 7位:嵐山・嵯峨野(右京区)
- 8位:京都御所(上京区)
- 9位:ギオンコーナー(?初めて聞きました・・・)
- 10位:銀閣寺(左京区)
(引用元:平成27年 京都観光総合調査, http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000202/202863/honsatsu.pdf)
以上のように、観光スポットが一箇所に集中する訳ではなく、至る所に点在しています。この点在する観光スポットのいくつかを訪ねようと思ったら、その観光スポットを網羅している交通手段が必要となります。
そこで、京都市が運営する市バスの登場です!
市バスなら、京都市内の至る所を、そしてもちろん観光スポットを網羅しています。
下の画像は、市バスの路線図なのですが、市バスのネットワークが京都市街地のほぼ全ての場所を網羅していることがわかるかと思います。
(画像元:http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000019/19770/rosengazou.jpg)
市バス・京都バス乗車ならバス一日券を使うと断然お得
京都で市バスを使うのであれば、必ずバス一日券を購入してください。僕は観光客ではなく、京都市民ですが、京都市営バスを利用するときは必ずバス一日券を購入しています。ましてや、あなたが観光客で京都市内を市バスで移動するならバス一日券はマストアイテムです。
料金は?どれくらいお得?
バス一日券がマストアイテムな理由はお得だからです。
たったの600円で、均一運賃区間内なら市バスを1日に何度でも乗れます。
普通に市バスに乗車した場合、1乗車につき230円かかります。
3回以上市バスに乗る予定があるのなら、バス一日券を購入した方が良いのです。
このことは京都市バスのホームページにも記載されています。
市バスはもちろん,京都バスの均一運賃区間内であれば,1日中何回でもご乗車いただけますので,均一運賃区間内で3乗車以上される場合はお得です。
引用元:京都市交通局:バス一日券
均一運賃区間という言葉が気になる方がいるかもしれませんが、ほとんどの観光スポットは均一運賃区間内にあるので均一運賃区間はあまり気にする必要はありません。
バス一日券の使い方、市バスの乗り方の7つの注意点!
僕は京都市民なので市バスの利用に慣れているわけですが、慣れていない観光客の方をたびたび目にします。
そ・こ・で・・・
今度、京都旅行で市バスを使おうと思っている方に、バス一日券の利用や京都市バスの利用について、気をつけてほしいこと7つを紹介します。
一. どこで買えるの?
僕はほとんどの場合、車内で購入しています。
信号停車時などの運転手さんの手が空いている時を見計らって、「バス一日券を1枚ください」と言ってお金を運転手さんに手渡しします。
理由は知りませんが、この時の支払いは運賃箱ではなく、運転手さんに直接手渡してください。600円がないときは、運転手さんの左側にある両替機で両替してください。
京都市内のコンビニでもだいたい購入できます。ただ、扱っていないコンビニもあるので、100%購入できる訳ではないです。
他にも、京都駅の市バスターミナルには一日券の自販機もあります。
二. 1回目の降車時は、運転手横のカード読取機に通す!
乗車時には何もする必要はありません。(京都市営バスでは、実験として一部で前乗り後降り方式を採用しています。その場合、ここに書いてある乗車時と降車時の行動が反対になります。)
つまり、バスから降りるときにやらなければならないことがあるということです。
それは、1回目の降車時は、運転手横にあるカード読取機にカードを通してください。
上の写真がその運転手横のカード読取機ですが、降車時にバス一日券を左側にあるカード入口と書かれた緑色の入口にカードを入れてください(これを間違える人はさすがにいないと思います)。
2〜3秒後に、カードが出てくるのでそれを受け取ったら降車してください。
三. 2回目以降は降車時にバス一日券の裏面を見せればいい!
バス一日券の購入直後は以下のような券だと思います。
(画像元:http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/cmsfiles/contents/0000191/191627/daypass.jpg)
1回目の降車時にカード読取機に挿入後は、以下のように、裏面に日付が入力されます。
2回目以降の市バスの利用時には、運転手さんにこの裏面を見せるだけで降車できます。
でも、それを知らずに以下のような行動をする人たちもいます。
- 2回目の降車でも再びカード読取機に通す人。
カード読取機に通すと1人あたり2〜3秒は時間がかかります。10人くらいグループが読取をするとそれだけで30秒くらい停車することになり、定時運行に支障が出るかも!? - 他の乗客がバス一日券を運転手さんに見せているので、見よう見まねでカードを見せている人。
そういう人は裏面を見せることを知らないので、カード表面を運転手さんに見せていて、運転手さんに「裏面!裏面!君ちょっと待って!裏面見せて!」と止められたり、1回目の降車だったらしくカード読取機に挿入していない人だったりということがあります。
一方、バス一日券の裏面を見せるだけであれば時間はかかりません。カードの裏面を見せながら運転手さんの前を通り、バスから降りるだけです。お客さんとして、市バスの定時運行にも協力することができる仕組みです。
四. 車内で販売されているバス一日券は売り切れる場合があるけど、大丈夫!?
僕はバス一日券を車内で購入しています。その車内販売のバス一日券ですが、売り切れていることが多々あります。
売り切れているときは、1乗車につき運賃230円というルールに従って、230円を支払わなければならないのか?というとそういうわけではありません。
僕も4度ほど売り切れに出会ったことがありますが、運転手さんからは「このバスでは運賃は支払わずに、次のバスでバス一日券を買ってください」と言われました。
全ての運転手さんがこの対応なのか、京都市バスとしての対応なのかは知りませんが、僕が経験した4回全てにおいてこの対応だったので、車内のバス一日券が売り切れてたらどうしようと心配はしなくていいと思います。
五. JRバスや京阪バスでは使えない!
京都市内には京都市バス以外のバスも走っていますが、バス一日券が使えるのは京都市営の市バスと京都バスだけです。
バス一日券はJRバスや京阪バスでは使えません。
僕は昔、京都の龍安寺と仁和寺の近くに住んでいたのですが、このエリアは市バスだけでなくJRバスも走っていました。JRバスは利用者が少ないため、市バスより早く目的地につく印象があり、僕はよくJRバスを使っていました。
ところが・・・
JRバスにはバス一日券利用者がよく乗ってきました。それも仁和寺〜龍安寺までの2バス停分くらいの利用です。そして、降車時に運転手さんにバス一日券は使えない旨を伝えられて230円支払っていました。
せっかく安く抑えるために市バス1日乗車券カードを利用したのに思わぬ出費をしないように気をつけましょう。
- 使用できる!
- 京都市バス:緑
- 京都バス:茶色
- 使えない
- JRバス:青
- 京阪バス:赤
- JRバス:青
他にも様々なバスが走っているみたいですが、緑色のバスであれば絶対にそれが京都市営バスと思っていいと思います。
バス一日券に市バスと京都バスの外観が描かれているので、それを参考に判断してもいいと思います。
六. ここには立たないで!入り口にある黄色いゾーン
バス一日券は安くて、どこでも行けてお得です。その結果、京都を観光する方の多くが市バスを使いますので、市バスは超混雑しています。
混雑時にここには立たないように気をつけてという場所があります。
上の写真の入り口にある黄色いゾーンです。 ここにだけは立ってはいけません。
この黄色いゾーンは、入り口のドアを安全に開閉するためのセンサーがあるため、ここに人がいるとドアを開閉できません。
市バスに乗っていると運転手さんが「黄色い線の上には立たないでください」と言っているシーンによく遭遇します。
言われている乗客の方はというと・・・
- なんのことを言われているのかさっぱりわかっていなかったり
- 自分に対して言われていることだと気づいていなかったり
確かに混雑していて立つスペースがないのでそこに立っているのだと思うのですが、黄色線の上にしかスペースがない場合は、諦めて次のバスを待つか、強引に中に入るようにしましょう。入り口付近は混雑していても、意外に前の方はスペースがあったりします。
七. 市バスは大混雑でスケジュール通りに旅行できない!?所要時間は多めに見積もって!
バス一日券は京都観光の定番となっています。その結果、ほとんどの人が使っていますので、市バスは大混雑を起こしています。
11月の紅葉のシーズンともなれば、紅葉を見ている時間よりバス停で行列に並んでいる時間の方が長いんじゃないかというくらいに。
ピークシーズンの京都観光は・・・
- 市バス待ちの行列に長時間並び
- 満員の市バスに乗り
- 市バスを諦めて歩くこともしばしば
- 交通渋滞で目的に到着は遅れ
- 観光した時間はわずか
- なのに、移動だけでとても疲れ
- 残りの訪問をキャンセルしてホテルや家に帰る
- 帰宅後は「疲れに行っただけだったなぁ」という後悔
これが今の京都観光スタイルなのかもしれません!?
まとめ
バス一日券はお得だから、市バスを利用する方は絶対に購入するべきです。一方、市バスやバス一日券を利用する際に気をつけたいこともいくつかあることを紹介しました。
特に最近は市バスの混雑が酷くなっており、ピークシーズンを外して京都に来ることをオススメします。オフシーズンは2月とか3月ですね。でも、ちょー暑い夏が1番きれい。青紅葉とか最高ですよ。
おしまい。