京都の花街といえば祇園が有名です。花見小路には連日多くの観光客が訪れます。
でも、今回僕がオススメするのは上七軒です。
オススメするとは言っても、僕は花街で接待を受けたことがないので、そういう視点からのオススメではなく、観光客目線からオススメするという3つの理由を紹介します。
京都の花街といえば祇園だけど・・・
京都の花街といえば祇園が有名です。京町家が並ぶ街並み、石畳風に舗装された道路はおしゃれで、写真映えします。祇園の花見小路はとても有名です。
でも、祇園で避けられないのが、観光客です。普通に写真を撮ると、観光客が映り込みます。それくらいに観光客が多いです。観光客が映らない角度やタイミングを狙うと警備員から「止まらないでください」とか「道路の端に寄ってください」と注意されます。それくらいに観光客と警備員が多いです。
つまり、「祇園花見小路は警備員だらけ!歴史的な雰囲気がなくて残念」にも書きましたが、祇園には京都っぽい雰囲気はなく、観光客と警備員の戦場のような雰囲気しかありません。
そこで、僕がオススメするのが上七軒です。
京都っぽい街並みや雰囲気を感じたいのなら、上七軒の方が断然良いです。
上七軒へのアクセス
上七軒がなぜオススメなのか語る前に、上七軒へのアクセスを紹介します。
上七軒は西陣と呼ばれるエリアにあります。
歴史の授業で応仁の乱というのを習いましたよね?その応仁の乱では西と東に分かれて戦いが行われました。その際に西側陣営がベースキャンプを張ったのがこの西陣エリアです。だから、西陣と呼ばれています。
そして、この地域で織られている西陣織も有名です。路地に入れば「ガチャンガチャン」と西陣織の音がします。
昔はガチャマンと言って、織るたびに「ガチャン」と音がするのですが、「ガチャン」という音1回で1万円の収入になったほど儲かっていたそうですが、最近は後継者不足やフロッピーディスクの製造中止など様々な理由で衰退の一途をたどっているようです。
フロッピーディスクの製造中止?と思うかもしれませんが、西陣織で使用しているコンピューターは非常に古く、ソフト?はフロッピーディスクのものを使っています。僕も見学にいったことがあるのですが、こんなOSがまだあったのか?エッ!フロッピーディスクをまだ使ってるの?と驚いたものです。
話を戻します。
上七軒へは市バス上七軒で下車しましょう。
- JR京都駅:50系統(約30~40分)
- JR円町駅:203系統(約10~15分)
- 四条烏丸:55系統(約20~25分)
バス停の近くに、自転車屋さんとセブンイレブンなどがある五叉路があります、そのうちの1つが上七軒通りです。絶対にわかります。その理由はオススメする3つの理由で紹介します。
上七軒をオススメする3つの理由
長々と書いてきましたが、ここまで一切、上七軒の写真がなく、説得力がなかったと思います。ここから、上七軒の写真を使いながら説明していきます。
理由1:上七軒の街並みは祇園と同じ
京町家が並び、道路も舗装され、雰囲気は祇園と同じです。
先ほど五叉路のうちの1つが上七軒通りで、すぐわかると言いましたが、上七軒通りだけが石畳の舗装がされているためです。他の通りはアスファルトです。だから、すぐにわかります。
昔は、上七軒通りは抜け道として使われていたため、車の通行数が多くて危険な通りでした。
数年前に抜け道として利用する方向への右折が禁止になり、通行数が激減、歩行者に優しい通りに変貌しました。
理由2:観光客が少ない穴場スポット
上七軒は、同じ花街でも、祇園の花見小路や白川、先斗町などに比べると有名ではありません。
なので、通りを歩く観光客は少ないです。観光客を整理する警備員もいません。
写真のように通り一直線に人がいないような状況が多々あります。
これだけ少ないと、上七軒通りのお店の経営は大丈夫なのか不安にさえなります。それくらいに人がいません。
理由3:上七軒は学問の神様北野天満宮の東参道
「上七軒だけを見るために上七軒に行くのはちょっと・・・」と思ったあなた!
安心してください!すぐそこに有名観光地があります。
それは、学問の神様!北野天満宮です。
上七軒通りの終点まで歩いたところに、北野天満宮の東門があります。
ここから、北野天満宮には入れます。つまり、上七軒通りは北野天満宮の東参道にあたるわけです。
もちろん、先に北野天満宮に行って、参拝後に上七軒を訪ねることも可能ですよ(北野天満宮へ行った話は「北野天満宮を普通に参拝!学問以外のことを祈った話」にて)。
まとめ
上七軒の方が祇園より全然イイね!という話でした。
祇園と比べた場合、上七軒は圧倒的に人数が少ないです。
でも、中身はほぼ同じです。京町家の街並みに石畳。
だったら、上七軒に行こう!
おしまい。