外国人だから拒否する日本はやっぱり変なのか!?

僕の妻はタイ人です。なので、妻がタイ人だという理由で否定されたり、それを根拠にステレオタイプな価値観を押し付けられると僕は本当に落ち込みます。妻が否定されてる訳ですから、それも素性も知らない人に否定されてる訳ですから・・・。

結婚する前はそんなことが起きるとは思ってなかったですし、日本は外国人にとって天国みたいな国と思っていました(犯罪率とか、検挙率とか)。

でも、敵は日本人だったわけです・・・。

とは言っても、外国人差別や外国人だからという考えはやめてほしいですが、そうした考えを持つ人を当然のごとく批判するのも間違ってる気がするという話です。

突然の涙の電話

僕も妻も日本で暮らしている。そして妻は日本の会社で働いている。

そんな僕たちの土曜日の今日、家でくつろいでいると、妻に電話が入った。

電話自体はよくあることなのだが、やたらと長いし、雰囲気からして重そうである。いつも見たいな笑いのある電話ではなかった。

その電話は、妻の友達(会社の先輩タイ人)から妻に電話があったのだが、その友達は泣いていたそうだ。

日本在住タイ人があった悲しい出来事

その友達が自宅最寄駅に到着し、家へ帰っていた時に、知らない男性が友達に道を尋ねたそうである。

尋ねられたので教えたそうであるが・・・

「えっ!?、日本人じゃない!?」と言われて・・・

おもむろにハエを追い払うようなジェスチャーをされて拒否されたそうである。

日本人の価値観とは

彼女もタイで超有名で、妻が行きたかった大学出身で、タイの大学ランキングでは妻の大学より上位にあり、妻曰く講義は全部英語で行われるし(その友達は英語を全く苦なく扱える)、日本やタイの他の大学なんかに比べ物にならないような豪華なキャンパスで、もっと言えば、日本語なんて僕よりその友達の方が「てにおは」がしっかりしている。

いつまでも一等国という日清・日露戦争後をみたいな価値観を持っている日本人の話をよく聞くが、この話を聞いていて、日本は本当に大丈夫なのか?と心配になった。

ブランドは何もしてくれないということを知るべきである。日本人ブランドは、あなたを助けてくれないぞ!

それに、未だに東南アジアは東南アジアで日本とは違うと思い込み(確かに日本とは違う)もどうかと思う。

マレー半島を銀輪部隊が駆けた頃の記憶だろうか・・・。

その話を聞いた妻の今後の対応は・・・

妻は今後、日本人を否定することにしたそうだ。

不快に感じることがあったら、「えっ!?ジャパニーズ??シッシッ!」という仕草をする予定であるそうだ。

というか、妻は日本人がいる前では信じられないほど速い英語で話すという、英語のできない日本人をバカにするということをよくしている。なぜなら、日本人は日本語が下手な妻に対してそういうことをしたからだそうだ。

僕自身も同様のことをしていたけど、あるブログで「英国人の彼女に、そういうことをしていたら怒られた。私はあなたの英語をバカにしたことないのに、あなたは私の日本語をバカにする!」みたいな内容を読んで、考えるようになった。

もちろん、言い間違えやイントネーションが可愛いから、それをからかうくらいはあるよ(そのブログタイトルも忘れたけど、すごく僕を啓発したブログだった。もし、見つかったら、リンクを載せます)。

妻もそういうのはわかってはいたけれど、やっぱり日本での生活は、見下されてばかり辛いらしい。日本ではタイという十等国から来た人という扱いだから、妻のそういう感情も仕方ないと思う(とは言っても、知らない国から来た人を雇ったり、一緒に仕事をするのには、十等国待遇から始まるのも無理はない気もする)。

人材不足・・・誰も日本には来ませんよ

そんなこんなで、知らない間に、日本は魅力のない国になってしまった!みたいなニュースはよく見る。

刺激的なニュースがポータルサイトのトップを飾っているだけなのか、本当にそうなのかはわからないけど、妻がタイの大学を卒業してタイで働いていた建設コンサル会社の初任給が10万円。

二倍くらいの違いがあるが、年々その差は縮まっている。タイの場合はインドネシアとかフィリピンほどじゃないけど。

でも、それを考えれば、今の日本は夢の国ではない。

給料が安いのに、物価が高い国なのだ・・・。

そんな状況で、日本語しか通じないのに、日本に来たい!日本で働きたい!という人はいるのか?

いや〜、いないよね。てか、騙されて来た人、よほど日本が好きだった人とかくらいだよ・・・。

妻はよく言う「あいことちゃんがいなかったら、日本にいる理由はない」

ノロケ話なのか、日本の深刻な現状なのか、どっちにしろ重く受け止めています。

日本が好きで日本に住んだのに・・・

妻も含めて、妻のその友達もだが、日本が好きで日本に来たわけである(僕の妻は僕が好きで日本に来たと信じている)。

妻のその友達は、タイの大学にいた当時はめずらしい日本語専攻の学生で、日本語が扱えることがカッコいいと思って日本語を選んだし、日本で暮らし始めたのだ。

でも、その結果が・・・

「えっ!?、日本人じゃない!?」と言われて・・・おもむろにハエを追い払うようなジェスチャーをされて拒否。

もうやめて!あなたのその行動!日本人の敵です

そうなんです。もうやめてください。

途上国の人だからと上に立つような態度、バカにする態度、傷つける態度。

やりたいのはわかります。今考えると僕が一番そういう態度を妻にしていますから。

でも、それかっこよくないんです。本当に恥ずかしいんです。あとで、いや、すぐに自分の過ちに気付くんです。

僕は、妻がタイ人で、そして毎日一緒にいるので、謝るチャンスはいくらでもあります。でも、あなたの場合、もう二度とその人に会うことはないかもしれません。

弁明したくても、ごめんなさい!と言いたくても、もう会えないかもしれません。だって、世界は広いですから。

もう一つだけ思うこと

じゃあ、日本に住んでいる外国人をバカにした態度をした日本人がいたからといって、その人を寄ってたかって批判するのもどうなのかなとも思います。

その人は、その人なりに生活していて、その人なりの意見があり、それが正しいと思ってやった行動なのです。

それを、いきなり批判されたら、あなたならどう思いますか?

あなたなら、批判した人たちの仲間になって、新しい正義を振りかざしますか?

それとも、あなたは、批判すればその人が味方になってくれると思っていますか?

まとめ

ということで、今日あった妻の友達の話を紹介しました。

僕は、妻がタイ人だ!東南アジアの人だ!途上国の人だ!だから、ああだ、こうだと言われると僕自身も否定されているような気持ちになります。だって、妻は立派な人だからです。月収30万円、奨学金の返済は月8万円の僕と結婚し、その僕を支えるために毎日働いています(向こうの親から仕送りも受けているかもしれませんが)。

その妻のことを悪く言う人は許せません。でも、チキンなので僕は戦いません。

それに、僕は幸せな方です。妻がタイ人だから、こういう話に理解や共感ができる訳です。でも、そうじゃない人が、それを理解できなかったり共感できないのは当然です。突然外国人に出会ったら、失礼な行動や発言をしてしまう可能性が高いのは当然でしょう。で、それを責められるか?

みんなそれぞれ背景が違うし、「みんなちがってみんないい」はわかるのですが、違いばかりを主張する今の社会は生きづらいなとも思いました。

おしまい。