キャセイパシフィック航空にて関空から香港を経由してローマに行ってまいりました。
キャセイパシフィック航空にはエクストラレッグルームという座席があります。いわゆる、バルクヘッドシートと呼ばれるものと似た座席で、前に座席がないので足を伸ばして使えるというお得なシートです。
僕はワンワールドサファイア会員なのでキャセイパシフィック航空でも上級会員として扱われるのですが、サファイア会員だと無料でエクストラレッグシートを選ぶことができるそうで選んじゃいました。
エクストラレッグルームを使ってわかったことは、必ずしも良い座席ではない!ということです。フライトの長さや利用者体型などによって不快に感じる座席です。
エクストラレッグルームがどんなものなのか?長所は?短所は?などを7つのポイントにまとめました(A350での感想です)。
1. 優先搭乗の対象外
僕はワンワールドサファイア会員でしたので優先搭乗を利用しましたが、エクストラレッグルームを利用する人は優先搭乗の対象外です。
写真にもあるように、優先搭乗の対象者は以下の7つです。
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- マルコポーロクラブダイヤモンド
- マルコポーロクラブゴールド
- マルコポーロクラブシルバー
- ワンワールドエメラルド
- ワンワールドサファイア
僕は優先搭乗が利用できる会員種別なので、優先搭乗して誰もいないエコノミーを満喫しました。
2. 足伸ばせるから快適
香港からローマの12時間くらいのフライトで「エクストラレッグルーム、まじすげぇ」と感じたのですが、それが足を伸ばし放題伸ばせることでした。
エクストラレッグルームは一番前にある座席です。
つまり、これより前には座席がないため、足を伸ばせる。しかも様々な角度に伸ばせるのです。
非常口に面した座席であるため、足が非常口ドアにぶつかるのでは?と思うかもしれません。
僕は窓側の座席だったのですが、非常口ドアの出っ張りは邪魔になりません。これは僕が乗ったA350だけの話かもしれませんが、足元正面は広々としています。足を伸ばすと横に非常口ドアのでっぱりがありますが気になりません。
特に長時間のフライトでは足をまっすぐ床と水平に伸ばすことができるのはすごくよかったです。普通のエコノミークラスの座席だと、前座席の下側にしか足を伸ばせませんからね。
3. 窓側なのに外を見れない
昔は通路側の座席が好きでしたが、今は断然窓側が好きです。知らない都市の空港に降り立つシーンや離陸するシーンを機内から見るのが好きです。
今回のフライトでも全て窓側を選んだのですが・・・。悲しいことに外が見えなかったのです。
左側がエクストラレッグルーム、右側がその後ろの普通席。エクストラレッグルームには窓がないのです。
乗る前からこのことは知っていましたので、エクストラレッグルームを選ぶべきが普通の窓側を選ぶべきか悩みに悩みました。次にキャセイパシフィック航空を利用することがあったら、どっちに乗るべきかまだ答えが出ていません。
4. CAさんと対面なのでどこを見たらいいか困る
エクストラレッグルームには、前に乗客用の座席がないのですが、CAさんが座る座席があります。
離陸時、着陸時にこの座席にCAさんが座ります。
まっすぐ前を見るとCAさんがいるのがエクストラレッグルームです。
なんだか恥ずかしい気がしました。僕の中でCAさんはすごく高嶺の花というか、読者モデルみたいというか、憧れというか、そんな人たちが僕の目の前に座っているのです。
「どこを見れば自然なんだろうか?」
いくら正面にCAさんがいるからと言って、CAさんの顔をずっと見続けるのは不自然です。だからと言ってキョロキョロするのも不自然です。
仕方なく、CAさんの上に設置されている機外カメラの映像を映し出すディスプレイをずっと見ていました。
5. 窓側でもトイレへ行きやすい
前に座席がなく、エクストラレッグルームとCAさんの座席の間にはスペースがあるため、すぐに立ち上がることができます。
窓側なら、隣の人に「すみません。トイレ行くので・・・」みたいなことを言う必要がありますが、その必要がないのです。
立ち上がったらまっすぐトイレへ行けます。
それだけでなく、「なんか足をリラックスしたいから、屈伸でもしようかな」と思えば、立ち上がってこのスペースで屈伸できます。
6. テーブルがお腹に刺さる
普通のエコノミークラスのテーブルは前の座席の背もたれ部分に設置されています。しかし、エクストラレッグルームには前の座席がありません。なので、肘掛部分からテーブルを取り出す仕組みになっています。
この違いによるものだと思うのですが、エクストラレッグルームのテーブルを広げると体に近い位置に設置されます。
僕は良い言い方をすれば体格が良い人なので、普通に言えば腹が出ているので、テーブルとお腹の間の隙間が-3cmくらいでした。
つまり、テーブルがお腹に突き刺さるのです。お腹を引っ込めれば隙間を作り出せますが、デフォルトだとテーブルがお腹に刺さり不快感が半端ない。
関空から香港へのフライトは4時間ほどなのですが、飛行機が関空を飛び立ってから約1時間後くらいに機内食か配布され、回収はさらに1時間後くらいです。さらに軽食タイムや飲み物の提供など、テーブルを広げる時間が長い!
関空-香港のフライト時間25%で、お腹にテーブルを突き刺し続ける必要がありました(もしくは意識してお腹を凹ませる必要がありました)。
7. 後ろの窓側の席が神席?
僕が利用した窓側のエクストラレッグルームの横にはスペースが空いています。
1人ぐらいなら通行できるスペースが空いているのですが、エクストラレッグルームの後ろの列窓側の人がトイレへ行く際には必ずこのスペースを通ります。そこから人が出てくると思っていなかったので、その度に少しびっくりしました。
さらに、人によってはこのスペースに荷物を置いて、それを足置きとして利用する人もいました。横を見ると臭いそうな足があるのはまぁまぁ不快でしたけど、すごく快適そうに座っていて羨ましかったです。それに、こっちなら窓もありますしね。

エクストラレッグシートの1列後ろの窓側席の方が快適そうだから、次回はここにしようかな!?
まとめ
エクストラレッグルームを利用したキャセイパシフィック航空の旅でした。
関空-香港は普通のエコノミー座席で良いかなと思います。でも、香港-ローマはエクストラレッグルームの方が快適でしたと言えるでしょう。
とは言っても、最後に紹介したエクストラレッグルームの1列後ろ窓側の方がもっと快適そうだったのも確かです。
おしまい。