好きな曲が嫌いな曲になっていた話

2019年9月、うつ病のため1ヶ月休養が必要とのことで休職生活が始まりました。

休職が始まってから、プレッシャーから解放されたこと以外はいつもと同じでした。とにかく無圧力下でのんびり過ごそうと思いましたが、一日中ゴロゴロして寝ているだけですからやることがありません。

刺激もなく、生きてる意味がない気がして、ぼーっとするだけ。

そんな時、ふと昔よく聞いていた音楽が聴きたくなりました。

通勤時によく聞いていた音楽

僕は配属されてすぐくらいに刈谷市まで電車通勤をしていたことがありました。「満員電車や通勤行列で毎日が苦しいので対策した話」に書いたことですが、30分弱くらいの電車通勤でしたが心地いいものではなく、僕はずっと音楽を聞いて過ごしました。

秒速5センチメートルというアニメがあります。今や超有名時の新海誠監督のアニメです。内容は、どちらかというと悲しいお話だと思います。多分、僕みたいに過去を忘れられない主人公のお話で、見ていて嬉しくなる話ではありません。

その映画の主題歌「One more time, one more chance」という曲を僕は通勤中の電車の中でも、駅について10分間休憩する時も聞いていました(秒速5センチメートルの歌というより、山崎まさよしさんの歌という方が正しいかもしれません)。

聞いていて、元気になる曲ではありません。昔のことが忘れられないことを歌った曲みたいなので、大学4年間の楽しかった思い出を忘れられない僕にはぴったしな曲でした。

あの4年間は本当に楽しかったよね。この曲を聴くと4年間のいろいろなことを思い出させてくれる。

そんな感じで、通勤時には毎日聞いていました。

今、その曲を聴くと・・・

やがて刈谷での客先勤務が終わり、社内勤務に戻ったこともあり、通勤時に音楽を聴くことはなくなりました。

それから1年後の9月。社会人2年目の僕はうつ病で休職することになりました。音楽プレイヤーはほぼ1年間使っていません。

ふと「あの音楽プレイヤーどこにいったんだろう?」と思いました。

休職中の毎日怠惰で惰性な生活は、テレビも面白くないし、ネットも昨日見た情報ばかり、心動かされるものがありません。

「すごく大切なものが心からなくなったなぁ」と感じました。そんな時、「One more time, one more chance」の存在を思い出したわけです。

「この曲は、僕の大切な記憶を呼び起こしてくれる。大切な曲なのだ。」

思い出した瞬間にすごく聴きたくなり、何もやる気が起きなかったのに音楽プレイヤーを探し出し起動し、久しぶりに聴きました。

その曲を聞いて頭の中で思い出されたことは・・・

  • 地下鉄から名古屋駅への乗り換え
  • 人が山のようにいる名古屋駅
  • 満員の通勤電車
  • 車窓から見える刈谷駅までの風景
  • 刈谷駅で通勤行列が去るのを待っている時に見た風景
  • 通勤行列と一緒に歩く僕
  • 上司に厳しい口調でダメ出しをされた面談
  • わからない箇所をなかなか聞けずに気苦労した出来事
  • 同じミスを連発してお客さんに怒られた出来事
  • その他無数の会社で起きた嫌な出来事

急いで、音楽を停止しました。

僕が好きだった音楽は、僕の社会人時代の思い出を呼び出す道具に変わっていました。

その後、何度か聴いてみましたが、やっぱり思い出されるのは会社であった嫌な出来事や通勤風景で、不快な曲になってしまいました。