コミュ障が新人研修のグループワークでリーダーをしても成長しない話

新人研修で突然コミュ障になり苦しんだ僕ですが、その新卒で入社した会社の新人研修は3つの時期に分けることができます。

  • 4月:順調で何も問題がない。
  • 5月:システム開発グループワークにて言葉を発せられず終日無言。担当箇所の進捗率が悪くグループ貢献度が低い。ぼっち飯デビュー。
  • 6月:言葉を発せられないのにシステム開発グループワークのリーダーに就任←この記事にて紹介!

5月のグループワーク以降、僕はグループのメンバーに話しかけられない、言葉を発せられないというよくわからない状況に陥っていました。ITスキルも高くないのにコミュニケーションが取れないため、わからないことをメンバーに聞けず、一人だけ進捗率が悪くグループ全体に迷惑をかけていました(詳細は「新人研修のグループワークで言葉を発せなくなった話」にて)。

さらに、状況はますます悪くなり、言葉を発することばかりに悩み気を取られ、人の話も全く聞いていない、記憶に残らず同期に迷惑をかけ暴言を吐かれる事件までありました(詳細は「返事することに気を取られ重要な話を聞いていなかった日直業務の話」にて)。

6月、そんな地獄の研修では再びグループ分けが行われ、別のシステムを開発するグループワークが始まりました。そこで、グループリーダーをすることになったのですが、コミュ障の僕がリーダーをやっても成長はしませんでした。

 グループワークの課題

今回のグループワークでも、5月のグループワークと似たようなシステム開発が課題でした。例えて言うならアマゾンのようなネットショッピングのサイトを作るというものです。期間は3週間とちょっとくらいで、6月初旬から6月末までの期間でした。

その課題を聞いたとき、新人研修に参加していた誰しもが「前回と同じということは、すでに知っているので、前回みたいに苦労しないということではないか」と思ったでしょう。

すでに似たシステムを開発したことあるわけですから、その経験が活きるわけです。

僕もそう思いました。

「同じことをするのだから、ITスキルや技術的に困ることは出てこないだろう。だから、今回は話しかけるということだけに集中できる!このグループワークから変われるかもしれない。」

グループのリーダーは誰?僕!?

このグループワークも4人1グループとして行われるもので、前回のグループワークと同様に、理系出身2名と文系2名という組み合わせでした。理系大学院出身の男性、理系学部出身の男、文系学部出身の女性、そして僕という組み合わせ。

もちろんこの3人とは特に親しくもないわけで、このグループでも話しかけられないという症状が出てしまうのではないかと不安は感じました。でも、環境が変わった今こそ自分を変える機会だ!と捉えることにしました。

まず、グループのリーダーを決めます。グループのリーダーが進捗を管理したり、役割の分担を決定したり、グループ内の打ち合わせでMCみたいなことをしたりと、メンバーと比べると仕事が多いです。

だから、僕は絶対にリーダーをやりたくなかったです。いや、やらない方がいいと思いました。理由は以下の2つです。

  • ITスキルや技術力の不足 僕のITスキルは、新人全体でみても中の下程度だから、開発が始まったら自分の作業で精一杯だろう。
  • 話しかけられないという悩みを解決していない。 前回のグループワークで話しかけられないという症状に悩み続け、そればかり考えていた人である。まず、それを克服しなければならない。

だから、リーダーなんてやるのは、荷が重すぎると考えていました。

しかし!!

理系出身の男性2人はそうは思っていなかったようで、リーダーは文系出身で技術力が低い人がやった方がいいと考えていたようでした。いや、自分たちがリーダーをやりたくないから、そういう理屈を言っていただけかもしれません。

それに、こうも言われました。

「前のグループワークで活躍しなかったんでしょ?ここはリーダーやって、自分を変えてみようよ!」理系出身の男2人はニヤニヤしながら僕にそう言ってきました。

僕が活躍しなかったという話は、僕の前のグループのメンバーから、他の人たちに伝播されていたようで、この言葉を聞いた時、胸がえぐられたようにすごく痛かったです。

そして、僕はその提案をうまくかわすことができず、雰囲気は僕がリーダーになるという雰囲気になり、理系出身の男性2名が提案した多数決でリーダーを決めるという方法で、僕以外のメンバー全員が僕をリーダーにすることに賛成したため、僕がリーダーとなりました。

僕は心の中で、「最悪だ。自分がリーダーをしたくないからと、色々言って、雰囲気を僕がリーダーをやるようにさせて、最後は多数決という平等っぽい方法で、決めるなんて!」と悔しさでいっぱいでした。

今度こそ変わってやる!

ただ、他のグループを見てみると、ほとんどのグループで文系出身の子がリーダーになっていて、新人研修で成長してやる!という意思を感じたのも事実でした。

「みんな頑張ってるんだなぁ〜。あの理系出身の2人が言っていることは間違っていないかもしれない。これは、リーダーをやることによって僕が成長できるチャンスかもしれない。」

帰宅後で、酒を飲みながら、グループワークで活躍する自分の姿を想像して、少しだけワクワクしていたものです。

やっぱり話しかけられない

しかし、現実は甘くありません。突然変わるわけないのです。

まず、リーダーなのに、やっぱりメンバーに話しかけられませんでした。そして、メンバーに話しかけるということだけでも、とても労力を必要としました。

どのタイミングで「今、困っていることありますか?」と聞いていいものかがわからず、自分の作業をそっちのけで、その雰囲気を見極めることばかりに気がいってしまい、前回のグループワークと同じように、結局は話しかけられないという悩みを抱えることになりました。

しかも、進捗状況を確認するミーティングをグループで決めた時間に行うことにしていましたが、そのミーティングを開始する合図もどう出したらいいのか、どう会話を始めたらいいのかわからず、進捗状況の確認が遅くなるという事態も・・・。

「それじゃ、進捗会議するので、作業やめてください」と言えばいいだけなのに、それをどのくらいの音量で言えばいいのか?今言っていいのか?1分後の方がちょうど切りがいいかもしれない、とか考えていると、結局30分くらい経ってしまい、他のメンバーが「あれ?もう進捗会議の時間すぎてるよ?」というまで待つ羽目に。

進捗が一番遅いグループに

リーダーがこんななので、グループは全体的に統率感もなく、みんな好き勝手なペースで仕事をやっていて、「本当に6月末までにこのシステム完成するんかなぁ〜」という感じになりました。

そして、このグループワークが始まって10日くらいたった日、理系大学院出身の男性が僕にこんなことを言ってきました。

「さっき他のグループの状況聞いたら、もうここまで進んでるらしいよ。俺たちのグループが一番遅いみたいだった。大丈夫なん?」

そんなことを聞かれても、僕には大丈夫かどうかもわかりません。

僕は「は〜」とか「う〜ん」「どうだろ?」とか、意味を持たない言葉を発するしかできませんでした。

「お前リーダー向いてないな」発言に傷つく僕

しかし、 本当に僕たちのグループは進捗が悪かったらしいです。

グループワークでは、何かトラブルや問題があった時の相談、不明な部分の確認、日々の連絡などを顧客役兼上司役の講師に行うことができました。そして、それを行うのもリーダーの役割でした。

でも、僕は人に話しかけるということが苦手になっていたため、最低限のことしかしませんでした。やっていたのは、顧客役兼上司役の講師に1日1回進捗状況を報告するということだけでした。

その日もいつも通り、17時頃になったので、誰もいないタイミングを見計らって、講師に進捗状況を説明しに行きました。

一通り説明すると、講師から20分くらいに渡って今の状況の確認と月末までに納品する計画とか、もっとメンバーを使って仕事をした方がいいとか、上司役の自分の所にわからないところは聞きに来て良いとか、その他色々なことをアドバイスされました(他のリーダーで一気に20分もかけてアドバイスを受けているリーダーはいませんでした)。

そのアドバイスを受けて、グループに帰るとグループメンバーから「何話されたん?」と聞かれたのですが、僕は「何も」と答えました。色々話はあったのですが、僕はそれを端的にうまく説明することができませんでした。なので無意識のうちに「何も」と答えていました。

すると理系大学院男性が「あんだけ長いこと話していたのに、何もないってことはないやろ。お前、本当にリーダー向いてないな」と発言。

泣きそうでした。でも、泣いて洗いざらいメンバーに話した方がよかったのかもしれません。

でも、泣かずに胸の内に秘めました。

  • リーダーになるのは僕が決めたことじゃない。多数決であんたらが支持したことだ。
  • ゼミやサークルでリーダーもやったことがあって少し自信があったのに、自分はリーダーに向いていない奴だったなんて・・・
  • このグループワークで活躍する姿を想像していた自分がバカみたい。
  • 家に帰りたい、もうやりたくない。
  • たかが研修でこんな状態なのに、職場に出たら働けるのか?

などなど、頭の中を駆け巡りました。

新人研修の終了

グループの進捗状況がどうなっているのかよくわかりませんでした。演奏がぐちゃぐちゃになったオーケストラみたいで、そんな状態になったのにサビ部分が揃ったり終わりが揃うなんてことはありえません。

最終日、他の全てのグループは納品物を提出し今回のグループワークの反省とか振り返りをしていました。そんな最中、僕たちのグループは2名が開発を行い、残りの2名がシステムテストのエビデンスをキャプチャする作業をしていました。なので、グループで反省とか振り返りをする時間はありませんでした。それでも、なんとか奇跡的に時間内に納品物を提出することができました。

本来であればリーダーとして期日までに納品物を提出したのですから達成感とかあるかもしれませんが、このグループワークを通して僕自身の成長は全くなく、前回のグループワークでの自分自身の欠点を再認識しただけですから、悲しみや不安しかありませんでした。

達成感?感動?そんなもの1つも感じませんでした。

本当に辛い本社での新人研修はこうして幕を閉じました。

おしまい。