うつ病休職で元気になったので図書館で三国志を読んだけど消化不良

うつ病による休職で実家に帰省した僕でしたが、1ヶ月半間の実家での休養期間を終えて、名古屋のアパートでの生活が再び始まりました。休職初期の3ヶ月も名古屋のアパートで休養していましたが、その頃はアパートから外へ出ることはほとんどなく、ご飯を買うときと病院へ行くとき以外は部屋に閉じこもっているような状況でした。

しかし、1ヶ月半実家で休養して元気になったおかげなのか、再び名古屋のアパートで生活を始めてから、外へ出て行く機会が増えました。よく行っていた場所は図書館で、そこで三国志ばかりを読んでいた話ですが、なんかスッキリせず消化不良に感じた話です。

突然「三国志が読みたい!」と思う

僕が子どもの頃、漫画禁止というルールがありました。そのため、僕はジャンプとかマガジンとか読んだことがありません。そして、今でも読む習慣がありません。漫画の単行本を買う習慣もありません。

しかし、三国志だけは読んだことがありました。なぜか母が横山光輝の三国志第1巻だけ買ってきたことがあり、僕はその第1巻を何百回も読みました。第2巻も買ってもらえると思っていたのですが、母が次に買ってきたのは小説の三国志でした。三国志の続きが読みたかったので小説版でしたが夢中になって読みました。しかし、本当は漫画版の三国志が読みたかったと思っていました。

やがてその思いは消えて無くなりましたが、この時期に突然「三国志読みたい!」と思うようになったのです。

ネットで買う?イヤイヤお金がない。姪のお年玉500円すら持っていなかった僕ですから、三国志を買うなんてできません。

Q. それに三国志は何巻あるか知っていますか?

A. 60巻です。

1冊300円とすると18,000円もするのです。購入は無理・・・。

「待てよ?市立図書館にはあるのでは?」

市立図書館ならば、ただで本を読めます。60巻読んでも、タダです。

「よし!市立図書館へ行こう!」

その図書館に三国志全巻があるとは限らない

自宅最寄りの市立図書館を調べると、中村図書館という図書館があることがわかりましたので、自転車に乗って意気揚々と出かけました。心の中では「勝どきだ!!勝利の時を上げろ!!!」と叫びながら自転車を全速力で漕ぎます。多少ですが交通ルールを無視していたと思うますが、それくらいにワクワクしていました。

「三国志早く読みたいな!」

図書館に到着すると児童書コーナへ行ったのですが、子どもしかいません。もしくは子どもと一緒にいる大人です。25歳の男性が児童書コーナーを歩くと少し浮きます。そのため、少し躊躇しました。少しだけエネルギーが必要でしたが、無事児童書コーナーに入り、三国志を見つけました。

「あった!!!!!けど!!!!ない!!!!」

てっきり全巻揃っているものだと思っていたのですが、パッとみた限り10巻ほどしかありませんでした。それも1巻から10巻ではなく、1巻〜5巻と36巻と59巻みたいな感じで飛び飛びです。

ですが、僕が何百回も読んだ三国志第1巻の続きである第2巻がそこにはありました。三国志第1巻には劉備が黄巾族討伐のための義勇軍を結成するところまでしか描かれていません。その続きを何度読みたいと思ったことでしょう。その願望がようやく叶うのです。

夢中になって読みました。そして、本当に丁寧に丁寧に読みました。馬が走る「カッカッカ」という音も、兵士たちが戦場で叫ぶ「ウォー」という声も、張飛が槍を振り回す「ビュー」という音も、すべて音読するかのごとくスピードで読みました。

読み終わると次が読みたくなりました。次の3巻もありましたので読みましたが、その図書館には第7巻以降は置いておらず、一番若い巻が21巻でしたのでそれを読みましたが、劉備が孔明に出会う話でした。

7巻から21巻の間に、董卓の最後、呂布と曹操の攻防、劉備が曹操に追い詰められたり、関羽が頑張ったりなどなどの話があるのですが、僕が一番気になっていたのが、「一体、曹操はどうやって袁紹を打ち破ったのだろうか?」ということでした。

三国志にはいくつかの山場があるのですが、悪役・曹操が自分の地位を確固たるものにしたのは、北方の袁紹を打ち破って以降のことです。

小説版の三国志を読んだことがあるので、官渡の戦いのことや袁紹死後のことも知っています。しかし、官渡の戦いには文章では想像できないような大型の武器が出てくるので、それがどんな武器だったのかを知りたかったです。漫画なら絵を使っているので描かれることでしょう。

あいこと
あいこと

官渡の戦いが読みたい

7巻以降が存在する図書館を探すことにしました。中村図書館の検索システムで検索するといくつかの図書館が提示されましたので、提示された図書館の中で一番三国志を持っていた鶴舞図書館へ行くことにしました。

全巻読んだけど、官渡の戦いの描写がない!!

鶴舞図書館は僕のアパートからか比較的遠くにありました。会社より遠い場所にあったと思います。お金がないので自転車で向かいました。

「早く続きを読んで、袁紹と曹操の戦いを見たい!」

鶴舞図書館には、横山光輝の三国志が揃っていました。貸し出されてしまったものもあったのか、一部の巻はありませんでしたが、それがなくても話の内容は理解できそうです。

早速続きを読み出しました。

7巻、8巻、9巻・・・・

順調に読み進めます。

10巻、11巻、12巻、13巻、14巻

あれ?話の進み方が遅くない?21巻の時点で劉備は諸葛孔明に会っているので、そろそろ袁紹と曹操の戦いが始まらなければなりません。

15巻、16巻、17巻

いや、おかしい。残り2巻で今やっている話を終わらせて、さらに袁紹と曹操が戦うのか?袁紹vs曹操はかなり壮大なものだと思っていたのですが・・・。

18巻、19巻

え!?ない!!袁紹と曹操の戦いがない!!第20巻の1巻だけで袁紹vs曹操を扱うの?足りなくないか?

20巻

あいこと
あいこと

!!!???・・・。ない・・・。

19巻では、散り散りになっていた劉備、関羽、張飛が再開します。この時点では袁紹の勢力はまだ元気です。

20巻では、すでに劉備は劉表の下でお世話になっている状態で、劉備と劉表が袁紹の勢力が消滅したことについて語っているのです。つまり、19巻と20巻の間で、袁紹と曹操が戦い、袁紹が敗れたのですが、それについて取り扱っていないのです。そのため、20巻の最初の数ページにその空白の時期を簡単に説明しているのですが、袁紹と曹操の対決については半ページを使って説明がされています。

たったの半ページ・・・。

あんなに楽しみにしていたのに・・・。

三国志は夢中になって読めるけど、締めが良くない

袁紹と曹操の対決や官渡の戦いの描写がなかったことは残念でしたが、三国志は面白いのでその後もどんどん読み進められました。

善玉の蜀・劉備は順調に領土を広げ王になり、さらには皇帝にまでなります。しかし、悪玉の魏・曹操も王になりますが亡くなり、子の曹丕が跡を継ぎ皇帝になります。呉は孫権は健在!そんな感じで話は進むのですが・・・。

劉備は亡くなるんです。漢復興の願いも果たせないまま・・・。以後、諸葛孔明が頑張って魏と戦うんのですが全く歯が立ちません。有利に戦を進めても撤退せざるを得ない蜀の弱さと魏の強さ・・・。やがて蜀は滅ぶのですが、その後なんやかんやあって晋の司馬一族が中国を統一します。

はぁ????晋?司馬?

小説版三国志を読んだことあるので結末は知っています。歴史も知っているのでこうなることも知っています。でも・・・。納得いかない・・・。

同じ横山光輝の殷周伝説では、悪逆無道の殷の紂王が周の文王とその子武王に討たれる話です。いい人が勝つ話です。同じく同じ作者の項羽と劉邦も、項羽という虐殺や殺戮をして評判の悪い武将を劉邦という庶民から人気があった武将が討ち漢帝国築く話です。

一方、三国志は、主人公の劉備が魏を倒せず、漢も滅び、挙げ句の果てには三国(魏呉蜀)以外の晋という国が中国を統一するのです。

もちろん、晋の司馬一族はポッと出ではなく、三国志の中盤以降ずっと出てくる主要人物で、先祖は中国最初の統一王朝秦滅亡後に殷王になった司馬卬というしっかりした家の子孫です。横山光輝の三国志では魏が滅ぶところまでしか描かれておらず、劉備の跡を継いだ劉禅が酷くて、その酷さを示すエピソードで締めくくられます。そのため、その後に誰が天下を取ったのかは描かれていません。

それでも三国志なのに別の人が勝者になるという点、主人公の蜀が負けてしまう点はスッキリできませんでした。こんなにスッキリしない結末を描くなら、官渡の戦いを描いてよね!

世の中には不条理や理不尽がたくさんあるんだと思いながら三国志を読みました。

おしまい。