満員電車や通勤行列で毎日が苦しいので対策した話

初めて訪問する方へ。うつ病時代のまとめ「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」にて初めの記事から読むことができます。

満員電車通勤などの通勤ラッシュが平気な人はいますか?

どんな人でも苦手だと思います。僕は名古屋で働いていたため東京や大阪ほどではありませんでしたが、新人の時に初めて経験した満員電車での通勤は辛かったです。

今回は、満員電車や通勤の混雑を快適なものにしようと対策をした新人の頃の話です。

普通電車に乗って混雑を避ける

新人社員として、7月に自動車部品メーカー向けのシステム開発プロジェクトに配属になり社内で2ヶ月働いた後、9月からはプロジェクトメンバー全員が客先で作業をすることになりました。僕は名古屋駅の近くに住んでいたため、常駐先の刈谷まで1ヶ月間の電車通勤を経験しました。

当時の僕は名古屋駅に接続する地下鉄沿線に住んでいたので、以下のような3つの工程で刈谷まで通勤していました。

  1. 徒歩:家から最寄りの地下鉄駅
  2. 地下鉄:最寄り駅から名古屋駅
  3. JR:名古屋駅から刈谷駅

最寄り駅から名古屋駅へは5分もかからず乗客はほとんどいません。どちらかと言えば、名古屋駅からたくさん乗客が乗ってくるので、僕は地下鉄では混雑に遭遇することはありませんでした。一方で、名古屋駅から刈谷駅間は満員電車でした。

名古屋から刈谷駅までは新快速でたったの20分で、車内は東京みたいにぎゅうぎゅう詰めになるわではありませんが、僕は北九州という田舎出身なため通勤ラッシュの経験はなく、この電車通勤の混雑が苦手でした。

「子どもの頃は自分がこの世界の主人公だと思っていたけど、今は何も考えずにただ生きているだけの二等兵みたい」

ヤフオク!ドーム(当時は福岡ドーム)に野球の試合を初めて見に行ったとき、そこには数え切れないほどの人がいて大混雑していましたが、僕は自分がちっぽけな存在だとは感じませんでした。

通勤ラッシュも、そこにも数え切れないほどの人がいて混雑しています。僕はその通勤電車の中では、自分の存在の小さいこと、僕がいなくなっても世界は回ること、今の僕は最下級の兵隊や足軽のようにその日のことだけ考えて生活していること、そんなことばかりを感じました。

そんな通勤は本当に嫌いでした。だから、少しだけ早く名古屋駅に行って、普通電車に乗るようになりました。新快速と比べると遅く、所要時間は35分くらいになってしまったが、新快速電車と比べると混雑は少なく、座席にも座ることができました。

座席に座って車窓を眺めることだけが、ほんの少しの明るい希望でした。

刈谷駅で10分休憩し通勤行列を避ける

電車が刈谷駅に着くと、ほぼ全員が刈谷駅で降ります。電車に乗っている人たち全員が刈谷にある自動車部品会社に勤めているからだと思います。そのため、刈谷駅から会社までは長い行列ができるのです。

刈谷駅から勤務先の入口まで500メートルほどなのですが、その行列の中を歩くと自分が魂を抜かれてただ会社に行くだけの人々の一員になったかのように錯覚するほどで、できれば行列の中を歩きたくなかったです。

そこで、電車を降りたあとはプラットフォームの長椅子で10分ほど時間を潰すのが習慣になりました。

そこには、いつも2〜5人が僕のように時間を潰していて、僕だけでなく彼らも行列と一緒に歩くのが嫌いみたいでした。そして、なんとなく仲良くなれそうな人たちに見えました。だからと言って、声をかけたり話したりするわけでもなく、みんなボケーっとして時間を潰します。

10分もすれば、行列はすでに職場に到着していると思うかもしれませんが、10分休憩してから改札を出ても、職場までの道のりの半分くらいのところで行列の最後尾に追いついてしまい、そこからは行列の歩行速度で歩かなければならず、「この行列と歩くと、僕は自分の個性がなくなって、一兵卒になったような気分だ」と嫌でした。

「ああ、大学の時はキラキラしてたのに、今は本当に何もないなぁ。ただ働いているだけという感じで・・・」と言った具合に、大学生活を懐かしみ、仕事に不満もないけど満足もないし楽しくもない、今の自分がかわいそうでした。