大学教員公募の内定通知のタイミングが原因で辞退するかどうか迷う話

僕は大学の教員です。任期は今年度で終わり、次の職が見つからなかった場合は失業します。

学術の世界には、有り余るほどの博士が存在しますが、用意されている採用枠は圧倒的に少ないので、そんな簡単には職につけません。そんな学術の世界ですので、僕の周りには学術の世界をやめて企業に就職する先輩や後輩も見てきました。直接的な面識はないですが、出身大学院の同じ研究科の先輩の中には失踪して今なお見つからない先輩もいるそうです。

で、僕は相変わらず学術の世界にへばりついているので、今年の初めくらいから絶賛就活を継続中なのですが、すごく苦労しています。その中でも一番困っているのが、内定のタイミングです。

つまり、公募の結果がどうなったのかを知るタイミングがわからないことです。

その結果何が起きてしまい、どう困るのか?

二兎追うものは一兎も得ず、取らぬ狸の皮算用のような話です。

僕の公募成績

今までに何校もの大学の公募に応募してきましたが、ある程度業績が揃い本格的に応募するようになったのはここ6ヶ月ほどです。

ここ6ヶ月ほどでの公募成績を見てみると以下のような感じです(採用不採用結果が出た日順に並べています)。

  • 東北地方の私立大学(テニュアトラック):一次審査で落ちる
  • 九州地方の公立大学(任期あり):1次審査通過、面接後に採用
  • 九州地方の国立大学(任期あり):1次審査通過、面接で落ちる
  • 北海道地方の公立大学(任期あり):一次審査で落ちる
  • 東海地方の国立大学(テニュアトラック):一次審査で落ちる
  • 関東地方の公立大学(任期なし):一次審査で落ちる
  • 東海地方の国立大学(任期なし):一次審査で落ちる
  • 関西地方の公立大学(任期あり):1次審査通過、面接予定
  • その他6大学の公募に応募中です。

8大学の公募に応募して、一次審査を通過したのは3大学。一時審査通過率は37.5%。

3校のうち面接を通過したのは1大学だけ、もう1大学は来週面接を受ける予定なので、面接通過率は50%としておきます。

任期あり、任期なし、テニュアトラックなどの視点で見ると、一次審査を通過したのは任期ありの公募のみです。

これが僕の公募成績。

採用を承諾 or よりいい条件の大学へ行くために辞退

で、一番難しいのが公募の結果の出る順番です。

去年の3月、九州地方の公立大学から内定をもらった際に「今行っている就職活動は全てやめてうちに来てほしい」と言われました。この公立大学を以後、公立〇〇大学とします。

〇〇大学は地方公立大学なので収入が今より大幅ダウンします。確か年額300万円くらいだったと思います。毎月日本学生支援機構に8万円弱、年間にすると100万円弱返済しているので、300万円では生活がギリギリになります。なので、できればこのまま就活を続けてより良い条件の大学へ行きたいと思うわけです。

そして、実はその翌週に同じ九州地方の国立大学の最終面接が予定されていました(この国立大学を△△大学とします)。しかも、その大学なら給与が年額600万円。300万円も給料面の条件がいい!これなら科研費が落ちても収入から研究費を補填できる!もし採用されれば良いことづくしです。

でも、その大学の面接は来週です。内定をもらえるかどうかはわかりません。

う〜ん、どうしたものか・・・2択から一つの答えを選ばなければなりません。

  • 確実に就職するために、採用を承諾する
  • よりよい条件の大学へ行くため辞退する

さて、僕が出した答えはと言うと・・・

1日、考えて辞退し、より良い大学を目指す!

1日だけ返事を待ってもらえるとのことで、1日だけ考えました。そして、公立〇〇大学は辞退しました。

なぜ辞退したのかと言うと、こう思っていたからです。

あいこと
あいこと

翌週に控える九州地方の国立大学から内定をもらってやる!!!

石橋を叩いて叩き割るほどの奥手かつ安全パイを選択する僕ですが、こういう状況のときにはいつも挑戦してしまいます。高校受験や大学受験ではそれで失敗したわけですが、人生の失敗経験から何も学んでいないわけです。

回答を1週間待ってもらえれば、翌週の△△大学の結果を知ってから内定を受けるかどうかを決められたのですが、どこの大学も学生を確保するより先に、教員を確保しなければなりませんので、突然内定を辞退されると困ってしまいます。なので、このように他の大学の公募を辞退することを促す大学は多いと思います。

内定を辞退した他の理由としては、今の大学の任期はあと1年残っているから、慌てて条件の悪い大学へ行く必要はないというのもありました。それに、△△大学から内定を勝ち取ってやる!!と意気揚々でしたしね。さらに言えば、この公立〇〇大学から内定をもらったという結果は僕に大いなる自信を与えました。

あいこと
あいこと

公立〇〇大学から内定をもらった僕を、△△大学もほしいはず!

△△大学の教員になって、facebookのプロフィール欄に「△△大学 准教授」と記載して、友だちに「僕、准教授やねん」と自慢するぞ!!

取らぬ狸の皮算用、二兎追うものは一兎も得ず的な結果

ですが・・・。

結局、△△大学の公募は不採用になりました。最終面接に進んだのは僕を含めてたったの2名。50%の確率で採用されるわけですが、もう1人の方が採用されました。

もし、公募の結果が出るタイミングが逆であれば、僕は公立〇〇大学の内定を承諾してその大学の教員になっていたかもしれません。ですが、公募の結果が出るタイミングは僕の方では制御不能な要素なので、内定を受けるか、他の大学の可能性を選ぶかの2択となり、結局どっちも逃したような形になりました。

今後も同様な状況が起きそうで不安

さて、今再びほぼ同じ状況陥ろうとしています。

最近、関西地方の公立大学の最終面接に駒を進めました。公立大学なので、以前の九州地方の公立〇〇大学同様にとにかく給与が安いのです。そして、まだ何の結果の通知もない大学が6つあります。その中でもっとも条件が悪いのがこの関西地方の公立大学でした。

今後も就活は続けていますので、週1くらいのペースで公募に応募しています。

このままの感じで順調に行き、関西地方の公立大学から内定を得たとします。そうなるとこんな状況に陥っているのではないかと思われます。

  • 他の大学から一次審査の通過と面接審査日程の知らせが届く。
  • 関西地方の公立大学の面接試験を通過し内定をもらう。
  • 「内定承諾」or「内定辞退」かを迫られる。
  • 僕、めちゃくちゃ迷う

前回と状況が少し違う点は、僕の現職の任期があとわずかということです。確実に、就職先を確保しておく必要があります。

あと、もう一つの最大の心配は、面接審査に進んでいる関西地方の公立大学の面接で落ちるということです。つまり、「前回と同じような状況になったら困るなぁ」という悩みが取らぬ狸の皮算用になる可能性もあります。

そうなったときは、「神様が、その大学で働くと不幸になる」と教えてくれたんだ、だから採用されなかったんだと思うことにします。

おしまい。