名古屋でのサラリーマン生活は散々なものでした。
- 全く働き方がわからずイマイチ
- 社内ニートになる
- 仮病で何日も休む
- うつ病で休職する
- 復職する勇気がなく退職へ
こんな感じだったので、名古屋自体にいい印象がありませんでした。名古屋全部が嫌いとまでは言いませんが、名古屋に愛着を持ったことがありませんでした。
そんな僕がやっと出会ったのが、名古屋のソウルフードでした。その食べ物が、めちゃくちゃ美味しくて、名古屋の最後の1週間はそればかり食べていました。

もっと早くに、名古屋で好きなものや好きな場所を作るべきだった。そうしていれば・・・もしかしたら・・・。
そんな発見と後悔の話。
部屋が綺麗になったらさびしくなった
退職する話を会社へ伝え、その後引っ越しで苦労したものの、なんとか荷物の運び出しを完了しました。
荷物の運び出しが完了したのが3月25日でしたが、進学先のアパートに入れるのは4月1日でした。つまり、3月25日から3月31日の1週間、この何もない部屋で生活する必要があります。
今まではゴミ屋敷だったので、こうも急に部屋が綺麗になると落ち着きません。すごく寒くも感じましたし、安心感がなくなった気さえします。
こうして思うと、「あのゴミたちは、僕の心の隙間を埋めて満たすために存在していたのかな?」と考えたりもしました。

ゴミがないとさびしくて、虚無感に襲われるなぁ。
活動的にもなったことでその食べ物に出会った
部屋は空っぽで寂しいのでちょっと外を歩いてみようと思ったわけです。
休職中に限らず、名古屋でサラリーマンをしていたとき、外出することはほぼありませんでした。食事を買いに近くの100円ローソンに行くときだけ。
外は、3月末の非常に暖かな雰囲気で、「うお!!まぶしい!!」と思ったのをよく覚えています。玄関の扉を開けた時も、道を歩いている時も。

太陽ってこんなにまぶしかったっけ!?
身体中のさまざまな器官、特に視覚に関する器官が退化してしまったようで、目を上手く開けていられないくらい。さまざまな視覚情報が新鮮そのもの。
と家の周囲50メートルくらいを歩いたのですが、本当に新鮮だったんです。具体的にはどんなことがあったかと言うと。
- 小学校があることを知った。
- サークルKができていた。
この小学校は、創立から50年は経過しているはずなので、僕が名古屋に来たときからあったはずの小学校です。なんだったら、通学する小学生が僕のアパートの周辺も歩いていたはずです。でも、その存在を知りませんでした。
サークルKはかなり新しかったので、最近オープンしたばかりなのだと思います。今までは最寄りだと思っていた100円ローソンに行ってましたが、このサークルKが最寄りのコンビニなっていることを知りました。

いや〜。昼間に外出すると発見がたくさんあるなぁ。
と思ってサークルKに入ると、見慣れないけど聞いたことある食べ物が目に入ってきました。
それは、あんかけスパゲッティーです。
1960年代に愛知県名古屋市で登場したスパゲッティ料理。
あらかじめゆで置きしておいた太いスパゲッティを、焼きそばのように、ラードや植物油で炒め、中華料理の餡のような粘性とコクのある辛味の効いたソースがかかった料理である。
相性が悪そうだからおいしそう!
普段の僕は、スパゲッティーなら、ミートソースかカルボナーラしか食べません。
あんかけって何??なぜ??
と同時に、僕が嫌いな食べ物を思い出しました。
長崎皿うどんです。
あれもあんがかかっています。そして、おいしくないです。
でも、あんかけスパゲッティーはうまそうです。スパゲッティーと相性が悪そうだからこそおいしそうなのです。
マックグリドルってあるじゃないですか?中身はハンバーガーみたいなものだと思って良いのですが、パンがホットケーキみたいなもので、はちみつが塗られているんですよ。そして、めちゃくちゃうまい!!

あんかけとスパゲッティー!!
全然合わなそうだけど、これはうまいに違いない!!!
1週間毎食あんかけスパゲッティ生活
購入後、ワクワクしてあんかけスパゲッティーを食べました。
ここ最近、食事はほぼ全てが100円ローソンで購入したインスタント麺や惣菜でした。でも、今日は食べたことがない、聞いたことしかない、あんかけスパゲッティなのです。
いざ実食!!
う、う、うまい!!うますぎる。

スパゲッティに足りないもの、足りないけど何が足りないかわからなかった足りなかったものが、このあんかけによって補完されている!!!
クセになる味というやつです。不思議な味なのですが、めちゃくちゃおいしい。
その日の夜も、次の日の昼も、その夜も、お腹が減ってくると、無性に食べたくなりました。
「今日は何を食べようかな?」と頭の中で考えながら家を出るのですが、気づいたらサークルKに行き、気づいたらあんかけスパゲッティーを購入して、「そうそう!この味!この味!」と満足していました。
結局、部屋を退去する3月31日までの1週間、ほぼ毎食、あんかけスパゲッティーを食べ続けました。

あんかけスパゲッティのあんかけを魔法瓶に入れて持ち歩こうかしら?
非活動的だったことへの後悔
名古屋での生活は公私ともに充実していませんでした。だから、名古屋のほぼ全てのものがどちらかと言えば嫌いでした。
そんな僕はこうして初めて名古屋で好きなものを見つけました。
なぜ、僕があんかけスパゲッティと出会えたのか?
「ちょっと外を歩いてみよう」と近所を歩いたからです。
たったそれだけで、僕はあんかけスパゲッティと出会い、大好物になり、名古屋でやっと大好きなものを獲得しました。
活動的であればプライベートが充実してたかも
つまり、もっと早くに散歩したり、栄とか大須などに買い物に行ったりしていれば、僕はもっともっと名古屋の好きなものを見つけたかもしれませんし、名古屋のことを好きになれたかもしれません。
それがきっかけでプライベートも充実したかもしれません。
活動的であれば仕事も上手くいったかも
同様のことは仕事でも言えそうな気がします。
会社でも先輩とご飯を食べたり、飲み会に行ったり、雑談したり、そんなことをしていれば人間関係も上手くできて仕事も上手くいったかもしれない。
そうすれば、社内ニートにもならず、うつ病にもならず、休職もせず、退職もしなくよかったかもしれない。今でも、働き続けて安定した生活をしているかもしれない。
でも、それは難しいかな?とも思っています。だって当時の僕だって、これでも必死だったのですから。
おしまい。
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